10月の新規承認ペースがとまりません。これで8件目の新規承認となりました。現状、すべて別の日に上場で分散されているのは良い傾向ですね。まだ10月の最終週もあることを考えると、10月のIPOは10銘柄行けるか?ペースです。

インフキュリオン(438A)のIPO新規上場情報

決済領域全域をプラットフォームでカバーするフィンテック事業です。特にキャッシュレス決済が進んでいることによって、複雑な決済システムの統合が必要になり期待される会社になります。

想定価格は1,495円(1,450円~1,540円)。主幹事はSBI証券です。
吸収金額が想定価格ベースで103億円で、東証グロース上場では規模が大きめのIPOです。

目論見書を見ていきましょう。

現在のサービス紹介が見た目的に分かりやすいですね。新しい金融サービスで複数のソリューションを進めています。銀行の新しい形「Trunk」、タクシーの決済システム、オリジナルPay構築、会計や、カード発行基盤システムなど、色々なサービスがスムーズに決済型導入が出来る基盤を作っているのが特徴です。サービスを見ていると期待できそうと感じます。

どんな価値を提供しているかの説明です。これまでは様々なプラットフォームが分断して提供されていたことで、エンドユーザーにとっては導入費用の増大、またメンテナンスも複雑になっていました。それをインフキュリオンでは一つのオープンプラットフォームで提供します。

また決済に関わる上流から下流まで一気通貫でサービスを提供しているので、処理のスムーズさ、何かを始める時に依頼する安心感があります。これまでは新しい支払い方法のキャッシュレス決済も導入期はバラバラは仕方なかったけど、いよいよ普及期で統合というキーワードが強くなりそうです。

市場環境です。国内のキャッシュレス比率は現状40%程度のようです。将来の目標は80%とのことですが、個人的な暮らしの中で現金を扱う状況は本当に減っていて、既に95%ぐらいはキャッシュレスで行っている気がします。お年寄りと、子どもといったところだけ、まだまだ現金を扱うことが多いかもしれません。万博会場がオールキャッシュレスでしたが、大きな混乱なく進んでいるのも、これからの社会を感じますね。

企業間決済もカード払いが増えているようです。米国との比率が出ていますが、米国だとPaypalもあるし、Paypal決済的なものを日本でもやりたいから、三井住友銀行のTrunkなどはそういうのを期待しているのでしょう。

業績推移です。連続赤字から黒字化したところでの上場となります。フィンテック系のグロースIPOらしい業績推移ですね。売上の成長は高成長で、現状の予想PERでの大きな数字は気にならない分野です。出しているサービスなどを見ると決済システムで今後も伸びていきそうなのは分かりますし、巨大市場で勝ち抜けばかなりの高成長が見込めます。非常に期待度の高い銘柄として、IPOで是非欲しい銘柄になりそうな予感です。

久しぶりに盛り上がりそうなフィンテック系の銘柄がSBI証券から登場ということで期待したいですね。

委託幹事になる SBIネオトレード証券も含めて全力投球で行きたいところです。IPOチャレンジポイント利用も良く考えて、そろそろ換金気配の良いタイミングかも知れません。

インフキュリオン(438A)のIPO新規上場情報

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