今年もクリスマスイブIPOの登場です。サンタさんのプレゼントIPOとなれるでしょうか?日程的には今年の12月のクリスマスは週中になっており、世間的にはあまり忙しなくなさそうな年末シーズンと言えるかもしれません。
主に製造業向けのAI支援サービスを提供しています。外観検査自動化AIでライン作業の効率化、AI分析開発受託、人材配置AI支援などになります。フツパーはアルファベットでHutzper。ヘブライ語のようで「大胆な野心」って感じですね。ロゴが炎で熱いです!
想定価格は960円。主幹事はSMBC日興証券です。
吸収金額が想定価格ベースで37.3億円で、東証グロース上場の中型IPOです。
目論見書を見ておきましょう。
売上高の主要構成となっている「画像認識AIサービス」メキキバイトですが、製造現場で使える高品質で手軽なAIサービスという触れ込みです。かなり期待されている事業内容で、現在導入や広がりを見せている分野ですね。IPOでも注目を集めそうです。
目論見書の最初の方に売上高の推移が載っています。成長の自信を感じますね。2023~2024年では約2倍の成長を見せており、同じような成長を続けているという成長力の高さが自慢です。
売上高の構成比率ですが4分の3をメキキバイトが占めています。他のサービスもAI活用で伸びそうですが、まだまだメキキバイトが多くの製造業界の現場で広がりを見せていく可能性があり、AI活用系の期待企業となっています。
メキキバイトについて詳しく書かれています。かなり実用性の高い精度の高さがあって、これはもうAI入れたほうが良いなという現場感でも必要性が高まっているのでしょう。さらにAIですので再学習によってもっと強度が上がるので、人間の精度では太刀打ちできないレベルに向上しています。残念ながら、こういった分野では確実に人間は負けると思うので、早く活用する方にシフトしたほうが良いですね。
成長戦略の中にターゲットについて象限に分けて掲載。デジタルではなく製造業のフィジカル分野、AI技術力が活かせる画像認識などの分野に提供している感じです。ライン工場型への導入が多いんだと感じます。
具体的にどういった分野に採用されているか?と売上相手先の高い会社を見てみると、製紙、自動車系、目薬などの製造工程がコンベヤーで流れているところがメインと言えそうです。ホームページをみると食品工場での採用が多いですね。
業績推移です。売上高が急上昇で今後も倍々レベルの可能性を秘めています。利益は黒字化転換でここから大きく上昇が期待できます。グロースらしい成長期待のIPOとなりますが、AIですし期待感からの買いはありそうですね。
IPOスペック的にはベンチャーキャピタルからの出資も多く、上場時に半数を売出してイグジットの部分もありますし、ロックアップも1.5倍で価格解除ということで上場後の売り圧も感じます。しかし、1.5倍超えてVCの売り圧をこなして伸びるかどうかまで考えられる期待の業種というのが新規承認時のファースト・インプレッションです。
今年は12月の後半にそこそこ評価できそうなIPOが固まって登場してきたなと感じています。IPO地合いにもよりますが、初値も初値がだめでも見直し買いまで含めて楽しめそうな気がしています。
初値予想もお願い致します。








