2月に3件目のIPO登場です。2026年のIPO戦線は2025年同様あまり上昇気流とは言えない状況ですので、この程度の件数でうまく立ち回っていく必要がありそうです。それにしても相変わらず、上場時の規模が大きく需給妙味が薄いですね。

ギークリー(505A)のIPO新規上場情報

ギークは英語圏で「オタク」を表すような言葉ですね。社名のロゴのeが反対になっているのがギークさを出しています。IT/Web/ゲームなどに特化した人材紹介事業をしています。この手の人材系も増えていますね。

想定価格は1,880円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで69.4億円で、東証スタンダード上場の中型IPOです。

目論見書を見ていきましょう。

事業内容です。事業系統図を見ると「インバウンド」「アウトバウンド」と2系統の集客があります。特にギーキーな人材紹介に特化していることから、他社のようなアウトバウンドだけでなくインバウンドで「業界の痒いところをついた」集客をしていそうですね。

事業の特徴として大きく4点挙げられていますので、全て目論見書の内容を見ながら確認していきます。

1つ目は独自のモデルと活用したマッチングオペレーションです。面白いのが、求職者の人材データを個人情報をバレないように加工して、細分化したマッチングモデルを作っているようです。システム屋さんには影の実力者みたいな人は多いですが、表に立つのが苦手、身バレが苦手という人が多いので、そういうところを工夫していそうです。

2つ目は人材の即戦力化です。マニュアル整備によって、多少の未熟な人材でも活用可能な人材として即戦力化するようです。面白いのが業務を細分化することで、多少未熟てもギークな部分さえ出来れば大丈夫といった仕事にしてそうですね。

3つ目は集客側の話ですが、最初に2系統の集客があるとしたようにチャネルの多様化を行っています。この新規上場で企業名が出たとこで、早速リスティング広告がたくさん出てくるようになりました。複数のポイントで集客の広告を行っており、この手の人材紹介会社は他にもいくつか思い浮かびますが、他社との競争も重要なビジネスとなってそうです。

最後に顧客基盤です。IT人材の確保は多くの企業の課題となっており、より専門的な部隊がちゃんと機能しないと苦戦している所も多いでしょう。ギークな人は企業人としてうまく勤めるのは苦手な人は多そうですが、専門的な分野を任せたら、凄い能力を発揮して仕事を行うことが出来ます。そういった部分のマッチングを取っていそうです。

これらの4つの特徴からギークな人材をうまく就労市場に持ってきて稼いでいる感じです。

なお、ホームページの役員紹介のところを見るとコンサル企業の腕組みたいな感じはないのですが、勢揃いしてこっちを向いている目つきが、なんとも言えないギークな人材からは怖いと感じるものはあるかもしれません。人材自体は実際には役員等に接することはないと思いますが、実際にこの会社で働いている人たちが、どういったタイプの人が多いのかは気になりますね。

業績です。上場市場はスタンダード上場となっていますが、グロース上場でもと言えそうな成長は感じますね。しかし利益は上下しており、公募0の売出しオンリーIPOということで、ややイグジット上場と言えます。そのため、指標的にはかなりディスカウントした価格設定になりそうです。

こういった売出しIPOだけど上場時の指標で割安と判断できる銘柄が、それほど上場初値では評価されない展開が続いているのが気になりますが、基本的には悪くないIPOと言えそうです。主幹事野村證券ですし、下値不安の低いぼちぼちIPOという第一印象でしょうか?

ギークリー(505A)のIPO新規上場情報

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