ようやく3月IPOの新規承認がでました。インフラファンドのIPOを除外して考えると3月25日上場予定が初承認になります。例年に比べると極端に少ない状況、残念ながらIPO人気の陰りが見える現状です。やはり上場維持問題などで上場しにくい環境になっていると言えるでしょうか?

ベーシック(519A)のIPO新規上場情報

フロントオフィス業務の自動化、生産性向上支援がメインになります。分野とするとDXやRPA(Robotic Process Automation)あたりでしょうか?ツールのサブスク収益もメインの一つです。

想定価格は985円。主幹事は岡三証券(岡三オンライン)です。
吸収金額が想定価格ベースで21.3億円で、東証グロース上場の中規模IPOです。

社名もシンプルですが、事業もややシンプルでちょっと地味かもしれません。目論見書を見ておきましょう。

事業内容です。主にフロントオフィス業務の自動化、標準化による管理になります。プロダクトとしてFerretOne、formrunというものを用意、入力データを標準化して、事業の後半作業へのスムーズなワークフローが特徴です。

2つのツールを見ておきましょう。

まずはferret Oneです。こちらは集客から商談化までのワークフローを請け負っています。小売業などで活用されそうですね。ホームページをみるとライフスタイル、食品、化粧品など様々な職種で導入しているようです。主にウェブサイト作成、リード獲得などの分野を簡単にする模様です。

formrunはフォーム(顧客の情報入力)を起点で情報管理、他のワークフローへの自動化を実現しています。同じような事務作業をツールに任せてしまう感じですね。自社でも出来るかもしれませんが、こういうところは切り分けて頼むほうが効率的になるのでしょう。

これらのツールは事業のDX化に進めていくべき内容ではあるものの、今やAIがサクサクと進めてくれる時代なので、やや少し前の技術にも見えてしまいます。少し前はSaaSが人気でしたが、AIにSaaSが仕事を奪われそうな時代に突入している中の、新規上場はやや不安です。

重要なKPIとしてツールサブスクの月額利用料を載せています。緩やかながら成長し続けてはいますね。まだまだDX化など遅れている企業に、スムーズな導入が今後も続けられるかが鍵でしょうか?グロース上場らしさはちょっと感じないかもしれません。

最後に業績です。数期赤字を続けている中、売上はジリジリと拡大、黒字化した時点での上場となります。事業内容的には急成長とまでは行かなさそうで、さらに期待感も特段ないかもしれません。そうなると、ここでの上場はやや出口感が出てしまうのは否めないでしょうか?

IPOに買い資金が集まりにく中ですので、この手のC級レベルのIPOは苦戦しそうというのが第一印象のイメージです。しかし、IPOの数自体が少ないので、腐ってもIPO的な地合いになれば十分勝負になるとも言えます。

岡三オンライン証券

主幹事岡三証券(岡三オンライン)のIPOです。中庸なスペックのIPOだと厳しいので、もう一つワンパンチなにか見どころが見つかって欲しいところかもしれません。

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