昨日は2社の新規承認が出ました。これまでで4社のIPOが登場。4月は10社程度見込まれているようですので、ゴールデンウィーク前に楽しめる状況になって欲しいところです。もうちょっと、話題性があってみんなが欲しいと感じるA級以上のIPOが待たれます。
イベント運営時のスタッフ、ビル管理スタッフなどスタッフ派遣系の会社ですね。大きな球場などでの対応力が魅力です。万博会場でも「ヒトトヒト」のワッペンを付けた方は多く見受けられました。
想定価格は480円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで19.3億円で、東証スタンダード上場の小型~中型IPOです。
目論見書を見ていきましょう。
まずは沿革からです。1974年に神宮球場でのスタッフ業務委託から始まりました。日本総業という社名だったようです。「ヒトトヒト」に改名したのは最近で2020年ですね。大きなスポーツイベントや他のイベントでもスタッフの誘導業務や警備業務というのは非常に大事なインフラ業務となっています。自治体でもイベントしたいけど、こういったスタッフが必要で、それにお金が掛かるとよく言われていますね。個人的にはかなり大事な仕事ではあると思っています。
事業内容です。「イベントマネジメント」「ビルマネジメント」「人財サポート」の3つの領域が中心で、特に初期から実施している「イベントマネジメント」にかなり強みがあります。長年、球団と関わり球場での催場を円滑に導いてきた実績があります。
強みとして「プロ野球はなんと12球団中、8球団と取引」「Bリーグも40分の8」「Jリーグも60分の7」です。約12,000人の人財プールがあるということで、万博のような大規模イベントでも対応できるというのは大きいでしょう。逆に言うと大きなイベントでお金を払ってくれるところがないと、こういったインフラ事業は辛いところなので、儲かるイベント産業があり続けることも大事です。どこもコストカットで高い費用払って大きなイベントをあまりしなさそうな世の中はマイナス面ですね。
目論見書の強みの部分ではやはり「約12,000人」の大きさをアピールしています。アルバイト関係もどんどん人から機械化などされていますので、こういった警備や誘導で人じゃないと対応が難しそうなところは生き残りにはなりそうです。私も大学生の頃に警備スタッフ・誘導スタッフは何度もやった経験がありますので、イベントスタッフとして役に立ちたいという気持ちは今でもあります。こういう気持ちって、人の中に入っている気がします。
最後に業績です。売上高は横ばい。利益が急騰していますが、どうやらコロナ禍で厳しかったものと万博による特需が噛み合ったもののようですね。本来の実力としては売上収益横ばいが続いて、今の利益が続けば十分と言ったところになります。儲かるイベント自体がないと、ここのインフラ事業や活かせる場所がないので、外部環境に大きく依存しそうな事業スタイルです。安定材料としてはプロ野球系のイベントが今後もしっかりとしてくれればというところでしょう。
想定価格は480円とワンコイン設定ですが、公募なしのイグジットIPOとなっています。筆頭株主がVCで約3割の大売り出し、上場後も筆頭株主として残りますので、ロックアップ解除後の断続的な売り圧は感じます。ストック・オプションも200円、240円ですので、このワンコイン価格も安いとは言いづらく、微妙な判断を迫られるIPOとなりそうです。
第一印象としては500円ぐらいは固そうに見えて、IPOの地合いが悪すぎる現状では上がるのをやや待たないといけないIPO。そして上がったと思ったら「追加売出」が待っていて、株価先高感が感じられないと言った雰囲気です。IPOとしては面白みには欠けそうですね。
初値予想もお願い致します。






