ステムリム(4599)の公開価格が決定しました。発表が遅れましたが、いろいろ大変だったのでしょう。

IPO公開価格

ステムリム(4599)のIPO新規上場情報
仮条件(1,000~1,700円)の下限1,000円で決まりました。

まず、想定仮条件は2,370円~3,730円でした。そこから、仮条件1,000~1,700円の大幅ディスカウント。売出しをやめて新株発行を増やすプランでした。

しかしながら最終的に公開価格は下限の1,000円です。

価格変動:2,370円~3,730円→1,000~1,700円→1,000円(約3分の1)

また公募を810万から611万700株に減らしています。200万株増やしていたので最初から見ると600万株→611万株です。

さらに売出し数も変更があり30万株から226,300株に減っています。こちらはもともと230万株の売り出しでしたが最終的に200万株以上減っています。

公募売出変動
公募:610万→810万→611万700株
売出:230万→30万→22万6300株
合計:840万株→840万株→633万7000株(約25%減)

公募売出数と想定された価格がここまで変遷するのも異常ですが、最終的に数を減らしているということは売り切れなかったとしか考えられません。

それでも、上場中止とはならず予定通り上場となりそうです。SMBC日興証券さんは上場日にどんな仕上げを見込んでいるのでしょうか?

引受価格は930円となっています。異常な値下げと枚数も減らした中での上場となります。基本的に人気がなかったということが確認されていますので期待はできませんが、見た目上ここまで下げたドンデン返しはあるのでしょうかね?

【IPO結果一覧】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに(分析版)

このところのIPOの地合いの悪さもあるので、ここはなかなか参加できないところでしょう。想定価格で止まるとして1枚あたり7000円の損失です。

ステムリム(4599)のIPO新規上場情報

唯一望みといえば8月のIPOはこれのみですので、注目度だけは高いでしょう。まぁ、これだけ危ういIPOはパスして次のIPOを待つというのが常套手段でしょうか?

IPO当選のために是非持っておきたいネット証券会社

8月は9月のIPOに向けた準備期間として夏休み気分のほうが良さそうですね。