ガーデン(274A)のＢＢスタンスと初値予想

ガーデン(274A)のブックビル期間が11/06 (水)に始まります。
11月のスタートIPOは22日と下旬になり、前のIPOからは3週間程度間が空くことになりますね。

仮条件は3,100～3,200円 (変動率：0.0% ～+3.2% やや強気 )です。
主幹事は東海東京証券です。仮条件はやや上振れ。吸収金額が大きめながら強気です。

・初値予想、ＢＢスタンスを更新しました。
⇒ガーデン(274A)のIPO新規上場情報

再びラーメンチェーン店経営のIPOの登場となります。一昔前だとスタンダード市場で小売業セクターだと不人気認定されて、想定価格が割安じゃないと買える気がしないという状況でしたが、一躍ラーメン店IPOは人気分野の一つとなっています。また、徐々に価格設定が値ガサになっていて、ついに3,000円超えですか！という状況ですね。見た目の価格設定は高いなぁと感じるところですが、それでも乗れるブームには乗っておこうというのがIPOらしい戦略なので難しいですね。

外食小売という部分以外での評価ポイントとしては「M&A活用」などで伸びている部分で、事業再生能力の高さを感じます。ここは他社と違って魅力と感じるポイントかも知れません。M&Aも伸びている分野になります。

株主構成にVCなどの影はありませんが、ストック・オプションは売り圧力として気になりますね。売出しなし公募株160万株ですが、ストック・オプションの上場時参入が約117万株。公募株の魅力がどこまであるかの算定が難しいところです。

私の一発目の初値予想は3,380円（想定価格比: +280円/+9.0%）としました。

BBスタンスはC評価。BB時の初値予想としては微増レベルの初値は期待できるけど、公募割れのリスクも高め。それほどIPOプレイマリーの妙味はないと言えるところでしょうか？値ガサですので、もし上場時の勢いが今の観測よりもあるのであれば3,500円超えなど、一枚あたりの利幅は大きくなるのが特徴ですが、逆に下側のブレの大きさもあります。ミドルリスク・ミドルリターンになりやすいIPOという評価です。

それでも全数公募で、主幹事の能力を考えると仮条件とやや上げてきたのでは、引き合いの強さと見て良いかもしれませんので、BB参加価値はありそうという判断をしています。

今はIPOに初値から買いがたくさん入って初値売りで大儲けというIPOがあまり出てきていません。初日の成行規制もあり、2～3日目ぐらいまでを含めて売り時・買い時を考える緩やかさも必要と思っていますので、初値だけの視点の評価は難しい状況にもなってきていますね。それでも初値は重要な指標の一つとして今後も見ていきたいです。

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