本日、3銘柄の初値が付きましたのでレポートします。
まずは2日目のアークンから見てきましょう。
初値売りで約35.6万円のプラスです。当選者の方、おめでとうございます!
【3927】アークン(公募価格1,360円)
初値:4,925円(公募比: +3,565円/+262.1%)
高値:5,630円
安値:4,925円
終値:5,630円
出来高:535,300株(公募売出総計:500,000株)
情報セキュリティのアークン、上場2日目に初値形成-公開比3.6倍
(ブルームバーグ):18日に東証マザーズに新規株式公開(IPO)し、初日を買い気配のまま終えていた情報セキュリティ製品の開発・販売を行うアークンが上場2営業日目の21日午前、ようやく初値を形成した。公開価格の1360円に対し3.6倍となる4925円だった。
同社は、インターネットを悪用した外部からのマルウエア(悪意あるソフトウエア)攻撃や企業の内部関係者による情報データベースへの不正アクセス、情報漏えいなどを防止することを目的とした製品の提供、保守サービスを手掛ける。複雑・大規模なオンライン攻撃からのウェブアプリケーションの防御、インシデント対応、機密データ検出や脆弱性軽減などの統合的ソリューション「SecureSphere」は、金融機関やECサイト、官公庁など世界3100以上の組織で導入されているという。上場に際し公募30万株、オーバーアロットメントを含む売り出し27万5000株を実施。主幹事はSMBC日興証券。
2016年3月期の業績計画は、売上高が前期比24%増の12億3000万円、営業利益が34%増の2億3100万円、1株利益は83.71円。公開価格ベースの予想PERは16.2倍。アンチマルウエア・業務管理関連製品で既存販売代理店への販売台数増加を見込むほか、PC業務管理製品では既存販売代理店、新規販売代理店向け双方で伸びを想定している。
2極化が激しくなる12月のIPOですが、完全に上の方をとった銘柄ですね。私の評価でもこの銘柄が最終的な狙えるA評価としていましたので、想定以上の初値+ストップ高はやや納得感があります。
あとA評価で残っているのはソネット・メディア・ネットワークスぐらいですので、明日以降もセカンダリー勢の注目度は集めそうです。
ピタリ賞は出ませんでした。ニアピン賞もなしです。
読者予想の平均値は3,727円でしたが、私が直前予想で上げたようにグラフィコの中止によって資金が集まると思っていた人は多いかもしれませんね。
続いて、ビジョン。
初値売りで約2.1万のプラスです。当選者の皆様、おめでとうございます。
【9416】ビジョン(公募価格2,000円)
初値:2,213円(公募比: +213円/+10.7%)
高値:2,390円
安値:2,175円
終値:2,210円
出来高:5,017,600株(公募売出総計:2,295,000株)
海外・インバウンドWiFiのビジョンがマザーズ上場、初値11%高に
(ブルームバーグ):海外渡航者、訪日外国人向けWiFiルーターのレンタルサービスなどを手掛けるビジョンが21日、東証マザーズ市場に新規株式公開(IPO)した。公開価格の2000円に対し買い気配で始まり、午前9時20分前に形成された初値は11%高の2213円だった。
同社は国際電話サービスの加入取次ぎを目的に1995年に創業、2001年12月に設立され、現在は東京都新宿区に本社を置く。世界200以上の国と地域で使えるパケット定額制の海外用WiFiルーターレンタルサービスを提供するグローバルWiFi事業を展開。訪日外国人向けのWiFiルーターレンタルサービス「NINJA WiFi」などインバウンド事業も手掛け、情報通信サービス事業では固定・移動体通信サービス、OA機器の販売なども行っている。海外には12月現在、アジア7カ国、欧州3カ国、米国ハワイの11カ所に拠点を置く。
2015年12月期の連結業績計画は、売上高で前期比21%増の123億円、営業利益は2.6倍の7億4400万円、1株利益は97円31銭。公開価格ベースの予想PERは20.5倍。グローバルWiFi事業で認知度向上により新規ユーザー、リピート利用が増えており、情報通信サービス事業の低調を補っている。上場に際し公募187万株、オーバーアロットメントを含む売り出し76万9200株を実施。主幹事はみずほ証券。
朝の気配では公募割れもあるか?の値段だったようですが、結局初値は想定あたりに落ち着きましたね。その後、ギザギザとしたチャートを描き、最後にやや大きく急落して終わっています。
どうも疑心暗鬼で、参加者の不安感が見えるチャートですね。
Wifiサービスの行く末を見ると、先の展望はそれほど無いかもしれませんが、東京オリンピックまではインバウンド系として特需はあるかもしれませんね。
ビジョンもピタリ賞は出ませんでした。ニアピン賞もなしです。
なお、ニアピン賞は2,210~2,214円までの予想があれば的中ですが、2,210の予想が何気にありませんでした。非常に惜しい予想は多く見られます。
やはり50億規模は上場日が重なると不利ですね。
最後にマイネット。
初値売りで約3.2万円のプラスです。当選者の方、おめでとうございます!
【3928】マイネット(公募価格1,680円)
初値:2,005円(公募比: +325円/+19.3%)
高値:2,505円
安値:2,005円
終値:2,505円
出来高:2,487,400株(公募売出総計:854,000株)
美麗系スマホゲームのマイネット、マザーズ市場に上場-初値19%高に
(ブルームバーグ):美麗・美少女系タイトルを中心としたスマートフォン向けオンラインゲームの開発、運営を行うマイネットが21日、東証マザーズ市場に新規株式公開(IPO)した。公開価格の1680円に対し買い気配で始まり、午前9時30分すぎに形成された初値は19%高の2005円だった。
同社は2006年7月の設立で、東京都港区に本社を置く。国内初のソーシャルニュースサイト「newsing(ニューシング)」の運営でスタートしたが、買収や提携を通じゲーム分野を開拓、拡充し、11月現在で「神姫覚醒メルティメイデン」や「ファルキューレの紋章」、「ドラゴンジェネシス」「幻獣姫」など16タイトルの運営を行う。ドラゴンジェネシスや幻獣姫はことし5月にgumiから買収したものだ。また、スマホゲーム向けに国内最大級の相互送客ネットワーク「CroPro(クロプロ)」を提供、運営し、60社を超すスマホゲーム事業者が参加している。
2015年12月期の業績計画は、売上高が前期比2.9倍の28億8900万円、営業利益は66倍の1億3200万円、1株利益は34円25銭。公開価格ベースの予想PERは49倍。上場に際し公募60万株、オーバーアロットメントを含む売り出し38万2100株を実施。主幹事は大和証券。
思いのほか、安く始まったと思った方も多かったのではないでしょうか?規模も小さく2000円程度の価格なら参加しやすかったので、短期のセカンダリーにはもってこいの結果だったと思います。
何度かストップ高が剥がれていますが、それでもこの位置でのチキンレースであれば頑張れるのがIPOセカンダリー勢です。私はチキンですのでレースからはさっさと去るタイプですが、そのタイプから見ても、参加し易さは抜群のIPOでした。
今日値がついた銘柄は初日ではセカンダリーが儲かるイメージを付けてくれたためIPO好調は継続しそうです。
マイネットでもピタリ賞は出ませんでした。ニアピン賞もなしです。
初値が微妙に2005円となったことで、ニアピン賞も2010円までになりますので、ピタリ賞的には初値の微妙な値が影響しましたね。
2015年も終わりに近づいていますが、IPOは2016年も2015年と同程度の上場観測があるみたいですね。日本郵政グループのような巨大IPOはなくとも知名度や規模の高い上場予備軍も多いです。
来年も楽しめそうですね!
⇒【IPO初値結果一覧表】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに
初値結果はチャートなどを載せてまとめて記事にしたいので速報は遅いですが、
黒澤のツイッターでは初値速報を流しています。
https://twitter.com/96funnews
ツイッター使っている人はフォローして頂ければ幸いです。
私は後は12月の優待と、年末調整中です・・・。