本日は2銘柄の初値がつきました。注目のSansanは素晴らしい初日でしたね。まさかストップ高まで上がるとは思っていませんでした。野村證券の底力を見た感じです。
まずは、Sansan(4443)。
初値売りで約2.6万円のプラスです。当選者の方、おめでとうございます!
【4443】Sansan(公募価格4,500円)
初値:4,760円(公募比: +260円/+5.8%)
高値:5,460円
安値:4,730円
終値:5,460円
出来高:7,035,500株(公募売出総計:7,510,000株)
初値は1枚あたり約2.5万円といった好成績でした。朝の8時台にチェックした時は公開価格より下で厳しい印象でしたが、引受価格に誠意の買いが入った後の動きが圧巻でしたね。やはり野村證券のIPOというのは初値をなんとかしようという意志が感じ取られます。
その後、ストップ高まで上がりますが出来高も公募売出総計の1回転程度していますので、かなりの大商いでした。不安視されている部分もありながら、業種的に狙ってみたいと感じている投資家も多かったのかも知れません。後半になると買えなくなる前に買いが買いを呼ぶ展開でした。
初日のチャートをみても綺麗な右肩上がりのチャートで一丁上がり的な結果です。当方はBBスタンスをCに変えたものの、Dに近いイメージでパスしましたので機会損失という結果です。後悔はありませんが、改めてIPOの初値予想は難しいなぁと感じましたね。
こちらはピタリ賞がでませんでした。
読者予想の中には4,750円という惜しい予想もありました。また事業内容に期待して参加された方もいると思います。公募組・セカンダリー参加組の勝利ということでおめでとうございます。
次は、日本グランデ(2976)。
初値売りで約200円のプラスです。手数料割れの結果で残念なところです。
【2976】日本グランデ(公募価格750円)
初値:752円(公募比: +2円/+0.3%)
高値:845円
安値:745円
終値:773円
出来高:133,000株(公募売出総計:185,800株)
初値はほぼ公開価格ということで伸びませんでした。しかしながら、初値が付いてすぐに800円を超えるところまで上がっています。恐らく公募組の800円ぐらいの指値を全部食った形でしょうか?その後は800円を中心に、死にかけの心電図のような状態です。
やはり閑散となってしまい、後場には投げた雰囲気があります。結局、終値は750と800円の真ん中の775円あたりと落ち着くところで落ち着いています。今日はSansanの上場というのもあって、やはり忘れ去られた存在に感じました。出来高も公募売出総計を1回転できずの状態です。
「地方市場x不動産セクター」となると不人気の掛け合わせなので、ある程度仕方ないかも知れませんね。今後は決算シーズンの時期に動く可能性がある程度でしょうか?
こちらもニアピン賞があります。750円の予想の3名様はニアピン賞とします!
公開価格予想がほぼ的中という結果でした。IPOなんだから初値で少しぐらい上がってくれよというのが公募組の本音かと思いますが、初日で800円を超えるシーンがありましたし、贅沢は言えない結果かも知れません。
【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに
以上、2銘柄の結果でした。
それにしても今日の結果はSansan(4443)の好結果に尽きると思います。いい意味で事前の予想を裏切ってくれましたし、Sansan(4443)を信じて公募参加・セカンダリー参加した人がひとまず利益を得た結果というのは良かったと感じます。
私もBBスタンスなり初値予想なりで、そういった予想ができればよかったのですが、過去のIPOなどから経験則で予想して、そう簡単に当たるものではないなぁと改めて感じました。
特に6月の大型IPOは、事前の予想よりも好結果を残すものが多いと思いますので、そこは今後の初値予想に活かしたいと思います。野村證券は今回はいい仕事をしましたね!