本日は4社の銘柄が初値がつきました。恒例行事として全銘柄の初日の動きなどを紹介しておきます。長い記事になりますが、お付き合いください。全IPOの初値と初日の動きをサラッと見ておくだけで、IPOの勘所が掴めるような気になりますし、今後の記憶の勝負での参考になるでしょう。
まずはブリッジコンサルティンググループ(9225)から。
初値売りで約28.1万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。
⇒ブリッジコンサルティンググループ(9225)のIPO新規上場情報
【ブリッジコンサルティンググループ(9225)】（公募価格1,300円）
初値：4,110円（公募比: +2,810円/+216.2%）
高値：4,810円
安値：4,100円
終値：4,810円
出来高：224,700株（公募売出総計：200,000株）
2日目値付けとなった初値は4,110円でした。このところのA級銘柄の高騰初値の勢いからは5,000円ぐらいまで行きそうでしたが、直近IPOのセカンダリーの値動きが悪いからか流石に少し下げてのスタートです。初値が付いてからはスッカスカの売りですぐにストップ高になっています。VCの売りが出なかったことで、完全に売り枯れ状態でした。
出来高は公募売出総計を1回転強程度、スカスカの状態と言えるでしょう。明日以降はいつVCの売り爆弾が来るか？によって値動きは変わりそうですが、主幹事はSBI証券です。放置プレーになりそうで、もう一発ストップ高ぐらいまでありそうかも知れません。そこが過ぎたら、もうどうなっても余り目立たないので、やはり怖い中チキンレースになりそうです。
SBI証券主幹事のプラチナチケット案件。IPOチャレンジポイントは730Pで計算したいと思います。28.1万÷730≒385円。
１Pあたり385円はこのところの500円超えに比べると物足りないかも知れませんが、落選したら貰えるポイントが１P300円以上になっているのですから満足していいでしょう。ポイントは上手く現金化するまで一つの流れです。ここ数年は使えるタイミングが少なかったので、使い時が来ていますね。
こちらはピタリ賞がでませんでした。
読者予想の平均値は4,000円弱あたりですので、初値結果やセカンダリーでのストップ高は行き過ぎ感はあります。ただ、売りが出ないことで売り枯れ状態の上値追いです。VC売り爆弾が来ない限りは青天井相場にもなりますね。
次にGSI(5579)。
初値売りで約1万円のマイナスです。公募当選者の方、残念でした。
【GSI(5579)】（公募価格1,350円）
初値：1,242円（公募比: -108円/-8.0%）
高値：1,288円
安値：1,194円
終値：1,217円
出来高：300,100株（公募売出総計：300,000株）
前日の地方市場上場銘柄QLSホールデンィングスは初値プラススタートで、こちらは結局公募割れといまいち違いが分からないところですが、結果的に残念でした。しかしながらこの結果は予想の範疇という人も多かったでしょう。初日の動きもどっち付かずという内容で方向性が見えないですね。
やはりグロース上場でも良かった銘柄が札証本則上場だと、こういう結果になってしまったという見本のような結果です。一先ず公開価格を初日で超えることが出来なかったことから、ダラダラと低空飛行することになりそうです。
こちらもピタリ賞はでました。2名の方が的中です。
引受価格の1,242円での決着だったことでピタリ賞が出ました。読者予想でも今のIPO地合いなら大丈夫という楽観思考の予想が多かったですが、楽観視の中でも割れの可能性も十分あると思っていた人が殆どでしょう。コメントから垣間見れます。
次にクオリプス(4894)。
初値売りで約1.2万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。
【クオリプス(4894)】（公募価格1,560円）
初値：1,680円（公募比: +120円/+7.7%）
高値：1,690円
安値：1,287円
終値：1,312円
出来高：3,925,500株（公募売出総計：2,200,000株）
朝の気配では公募割れもという板の状況だったと思うので初値プラスになったのは公募組にとっては助かりましたね。初値が付いてからはすぐに急落、すぐに公開価格割れまで下げています。下げ幅は大きく引受価格の1,435.20円も全く関係ない状況です。出来高は公募売出総計の2回転弱程度。大商いとは言いづらいので、打診買いした方がしかたなく撤退といった形で終わってそうですね。
6月のバイオ銘柄2銘柄ではこちらの方が事業内容的に注目度が高い印象でしたので、明日のバイオ銘柄は更に心配ですが、予想が全く当てにならないのがIPOなので頑張って欲しいところです。
こちらもピタリ賞はでました。2名の方が的中です。
みよぶー様がコメント有りでの的中ですのでアマギフはみよぶー様になります。読者予想平均ではこちらの銘柄はIPO好調でなんとかなるだろうという見方が多かったように思います。予想通り初値に関してはなんとか格好が付きました。
最後にエリッツホールディングス(5533)。
初値売りで約4.2万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。
【エリッツホールディングス(5533)】（公募価格1,580円）
初値：2,000円（公募比: +420円/+26.6%）
高値：2,500円
安値：1,980円
終値：2,500円
出来高：1,081,700株（公募売出総計：275,100株）
初値はちょうど2,000円。大方の予想通りの決着となりました。4銘柄の初値が付くという目まぐるしい日でしたが、セカンダリーはこの銘柄含め2銘柄がストップ高となっています。こちらは出来高も伴っており公募売出総計を約4回転してのストップ高です。ここが今日の中では一番セカンダリーで仕掛けられたイメージですね。
改めて振り返ってみても地味系の不動産業。上場市場もスタンダード上場ですので、それほど上がる理由には乏しい銘柄だなぁと思っていますが、セカンダリー相場は勢いというのもありますので、とりあえず初日ストップ高、後はどこまで上値を目指すのか注目したいと思います。
こちらもピタリ賞はでました。6名の方が的中です。
2000円初値だったことでたくさんの的中者がでました。初値は予想通り、セカンダリーに関してはたまにある地味銘柄が仕掛けられたか？といったところでしょうか？明日以降も上場ラッシュが続くことから目まぐるしく資金移動が起きそうです。
以上、4社の初値レポートです。
一気に4社の初値が付くと、改めて状況を追ってみても追いきれないぐらいやはりIPO市場は動きが速いです。6月IPOで公募割れ銘柄が出てしまいましたが、これだけ上場ラッシュなら地方上場銘柄は公募割れがあってもという本来の姿程度ですので驚きはありません。まだまだIPO良好地合いは続いていると感じています。
⇒【IPO初値結果一覧表】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに
初値結果はチャートなどを載せてまとめて記事にしたいので速報は遅いですが、
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