Will Smart(175A)の初値結果です。残念ながら公募割れという結果になってしまいました。4月に入ってIPOの地合いが極端に悪くなり、公募割れになっても不思議でない状況まで来ていましたが、こういう時はとことん駄目ですね。そして仮条件超えで公開価格が決まった銘柄がまた公募割れとなっています。これで3銘柄目ですね。

この悪しき習慣がなくなればいいと思っているので、ここは大々的に公募割れをアピールしたくなります(涙)

初値売りでマイナス7,600円です。公募当選者の方、残念でした。

Will Smart(175A)のIPO新規上場情報

【Will Smart(175A)】(公募価格1,656円)

初値:1,580円(公募比: -76円/-4.6%)
高値:1,780円
安値:1,570円
終値:1,722円
出来高:1,908,400株(公募売出総計:672,000株)

初値は1,580円で公募割れでした。引受価格は1,523円ですので、なんとか主幹事の誠意ではなく自力で値が付いています。その後の動きは高値で1,780円まで行っていますので、なんとか初日で公募組の方がプラスでは終えることが出来ている状況です。終値でもとりあえずは公開価格より高いのは良かったところでしょうか?

出来高は公募売出総計を3回転程度。初日の値動きをみてもこれと言って激しい値動きがないので、やはりこのところのIPO不調が意識されて買いが入りにくい状況になっていますね。4月は残り2銘柄のIPOを残していますが、この状況ですと厳しくなりそうですね。

そして再度報告したい部分が、この銘柄は公開価格が1,656円で仮条件1,320円~1,380円の上限超えで決まっています。2023年後半からこの新ルールが適用されるようになって、これまで9銘柄が上限超えの公開価格となっています。その中で3銘柄が公募割れという状況です。主幹事はこれで「野村證券、みずほ証券、大和証券」の3証券で高値で売って公募割れスタートを演じています。公募申込み組からすれば全く持って嬉しくない状況が続いており、この状況を看過したくはないので、悪しき習慣がなくなればと思い、今後も仮条件上限超え公開価格のIPOは警戒感をもって見ていきたいところですね。

なお、仮条件上限超え公開価格で決まっているIPOは初値もいまいち伸びていませんが、その後の株価もパッとしないものが多いです。うまく船出できなかった銘柄に資金が集まるわけもなく、不信感がかなり積もっている状況ではないか?と感じますね。

【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに

過去のIPOの状況は上記ページなどで確認ください。「仮条件上限超え公開価格」を色分けして表示することで、視覚的に見やすくしています。

【IPO初値結果一覧表】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに

初値結果はチャートなどを載せてまとめて記事にしたいので速報は遅いですが、
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今回はピタリ賞がでませんでした。

読者予想の平均では2,000円超えというぐらい業種やサービス内容には期待感もあったのでしょうが、逆に期待感が消えてしまうと厳しいスペックをしているIPOです。今の地合いだとこの結果もやむ無しといったところですが、それでも公募割れは避けて欲しかったかも知れません。

IPO初値予想、読者予想の結果と投票所

皆さんの初値予想が役に立っています。引き続き、初値予想をお願い致します。