本日は3社の銘柄が初値がつきました。結果的には初値は1勝1負1分けでしたが、IPOの地合いの弱さを感じるような勢いのない朝の気配でした。逆にセカンダリーが入りやすかったチャンス銘柄もありましたが、それが今後のIPOに繋がってくれればよいのですが・・・。
まずはPostPrime(198A)から。
初値売りでプラスマイナス0です。公募組は手数料負けの結果ですね。
【PostPrime(198A)】(公募価格450円)
初値:450円(公募比: 0円/0.0%)
高値:530円
安値:443円
終値:530円
出来高:5,863,200株(公募売出総計:2,930,000株)
初値は450円で公募同値となりました。銘柄的には微妙ながらも著名人パワーを使って初値から少しは盛り上がりそうだっただけに公募組勢は残念でしたね。しかしながら、セカンダリー勢にとっては初値INのチャンスとなったようです。この微妙な地合いの中、動意づくのではないか?とチャレンジした方は80円の値幅ですがすぐにストップ高まで行ったので短時間で良いお仕事が出来たかも知れません。
出来高は公募売出総計の2回転。すぐに張り付いた後も何度か剥がれそうになり回転したことで出来高も重ねています。もしまだ持っている人は明日からは完全にチキンレースになりそうですね。操縦が上手な方が勝ち切ることになりそうです。
予想より安い初値だったことでチャンスとなった良い例ですね。低位株というのも重なって動きやすかったかも知れません。
こちらはピタリ賞はでました。にくたまご様が的中です。
読者予想の平均値は600円近く、評価に好印象・悪印象、両極端となっている銘柄ですので、今後も激しく色々話題性を振りまきそうですね。個人的には上場の仕方や事業の広がりには不透明感を感じています。まぁ。それでも儲かれば良いんだよって考えの人も多いでしょう。
次にタウンズ(197A)。
初値売りで約3,000円のマイナスです。公募当選者の方、残念でした。
【タウンズ(197A)】(公募価格460円)
初値:430円(公募比: -30円/-6.5%)
高値:450円
安値:405円
終値:419円
出来高:9,503,300株(公募売出総計:21,090,000株)
初値は引受価格で止まった430円でした。当方、公募割れ予想でパス銘柄として指定していたので、この初値結果はIPO情報発信者としては予想が当たった思いではあります。残念なことに初日で公開価格の460円に到達も出来ませんでした。その後は、買い人がいない状況で初値よりも下げて終値419円です。
出来高は売出株の2分の1にも達していません。買いが全く入っていない状態で、売出株を引き受けた人も悶々とする状態が続きそうです。長く持てば配当もあるし、指標的に割安感も感じられそうですが、もっと安く入れそうな気もしますね。それだけ、まだまだ売りたい層がたくさん残っている状態になります。400円は割れそうだけど、300円割れは流石にないかぐらいで緩くチェックしておけば良いかも知れません。
こちらもピタリ賞が6名でました。
引受価格決着で当たりやすかったですね。私の最終予想もピタリ賞なのでアマギフ要件は少し減額となりますが、的中者には送りますのでお待ち頂ければと思います。それにしてもイグジットもりもり銘柄は証券会社が売りさばくのも大変ですね。
3つ目にWOLVES HAND(194A)。
初値売りで約1万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。
【WOLVES HAND(194A)】(公募価格770円)
初値:875円(公募比: +105円/+13.6%)
高値:994円
安値:795円
終値:817円
出来高:5,011,600株(公募売出総計:913,100株)
こちらは結果的に微増の初値スタートとなりました。朝の気配では公募同値ぐらいもありそうだったので、初値が付く前に吊り上げがあった感じになります。結局、当方の最終予想の880円に近い875円で始まりましたが、正直この初値では通常のIPOらしい盛り上がりではないので、少し上げても1,000円手前が精一杯でしたね。
一旦雰囲気が悪くなると、初値よりも下げて初日を終えるのは最近のIPOの傾向では良くあります。もともとロックアップ解除の1.5倍が目安の銘柄がかなり前で躊躇していると、しばらくは閑散状態で株価も低迷しそうな雰囲気です。
業績自体はそれなりのなので、しばらく好業績を残せば中長期では面白いかも知れません。しかし短期で公募割れ価格でも買えそうな値動きですね。後はペット治療で世の中もっと良くなって欲しいという人はこういう企業の株買って応援するのが本来の投資という雰囲気があるので、ペット好きな方は興味を持って安い時に買ってみるのも良さそうです。
SMBC日興証券主幹事案件でした。とりあえず初値プラススタートなので良しとしましょうか?
こちらはピタリ賞はでませんでした。
当方の直前予想は一応ニアピン賞ということになります。読者予想は地合いが良いときのロックアップ解除の1.5倍付近を基準に予想する人が多かったです。大方の感覚よりもIPO地合いは残念ながら悪いというのを感じ取れますね。
以上、3社の初値レポートです。
どうも微妙銘柄が多い6月下旬IPOです。やはり公募割れ銘柄も出てきました。事前にしっかりBBスタンスを検討していれば微妙案件・パス案件が公募割れ結果でも驚くことはないと思いますので、やはり事前準備して心の整理をしておくのは大切と感じます。
⇒【IPO初値結果一覧表】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに
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