本日は4社の銘柄が初値がつきました。何も9月の権利付き最終日に4社同時上場で固めなくても良いのにというスケジュール感ではありますが、8月初旬の大暴落が影響してしまったのかも知れませんね。とりあえず、無事に済んで良かったです。
初値と初日の動きを見ておきましょう。
まずはグロースエクスパートナーズ(244A)から。
初値売りで約3.1万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。
⇒グロースエクスパートナーズ(244A)のIPO新規上場情報
【グロースエクスパートナーズ(244A)】（公募価格1,530円）
初値：1,841円（公募比: +311円/+20.3%）
高値：2,045円
安値：1,806円
終値：1,916円
出来高：3,603,100株（公募売出総計：738,900株）
初値は1,841円と予想通り2,000円に届かない程度の微増結果になりました。その後、初日で2,000円を超えるタイミングもあったことから、それなりに買い気もあったようです。出来高は公募売出総計を5回転程度、4社同時上場では初日の動き的には目立たない系かと思っていましたが、他の銘柄もそれほど注目度が激高でもないことから、物色されやすかったかも知れません。
終値では初値よりも高い位置にあるので、とりあえず初値プラス、初日の動きも満足レベルといった内容と言えるでしょう。中長期的にも下値が固く安定しそうな内容となっていますので、じっくりという方にも悪くない評価をされそうですね。
こちらはピタリ賞がでませんでした。
読者予想平均は2,000円あたりを示唆、当方の予想も2,000円手前でほぼ予想通りの結果となりました。初値高騰という見どころはなかったものの、こういったIPOもうまく攻めれば利益になりやすい部分があるかも知れません。初日だけでも2,000円以下を買って2,000円手前で手放せば小遣い稼ぎになっていました。
次にＩＮＧＳ(245A)。
初値売りで約7.6万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。
【ＩＮＧＳ(245A)】（公募価格1,940円）
初値：2,700円（公募比: +760円/+39.2%）
高値：2,927円
安値：2,625円
終値：2,700円
出来高：2,127,400株（公募売出総計：537,000株）
ラーメンブームもあることから4社同時上場でも一番注目されてしまうという状況でした。初値は予想通りの2,700円で決定しています。初値が付いてからは3,000円超えを目指すような勢いがあったものの、勢いが後半まで保てるような地合いではないですね。後場にかけてはほぼ初値付近でウロウロする展開となりました。
出来高は公募売出総計を4回転程度。買いたい人には初日でほぼ出回っていそうですし、小売業セクターという特性的にも今後の株価の動きはジリジリとしたものになるかも知れません。株主優待に期待する人もいそうですが、まだ全国展開も先になりそうなので金券というよりはネット販売でもしたらそのセットでも貰えると嬉しいかも知れません。
ひとまずは現在の業績推移の成長が今後も続いて欲しいところです。外食小売に上場会社が増えるのは悪くないですね。
ＳＭＢＣ日興証券主幹事案件で当方も当選を頂きました。店舗を見かけたらラーメンで祝飯したいですね。ただ、看板からはわからない店舗もあるようですが・・・。
こちらもピタリ賞がでました。LucasKanade様がピタリ的中です。
読者予想では2,500円周りの予想が多かったと思いますがピタリ的中は1名様となりました。今回は当方が直前予想でピタリ的中でした。初値は上場日の状況で吊り上がったりとブレが大きいので簡単には予想できないものの、全銘柄を考えて予想しておけば勘所が付いてくると思います。
次にアスア(246A)。
初値売りで約3.2万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。
【アスア(246A)】（公募価格680円）
初値：1,004円（公募比: +324円/+47.6%）
高値：1,286円
安値：1,000円
終値：1,069円
出来高：10,722,500株（公募売出総計：950,000株）
今回、想像を上回る動きをしたと感じたのがこのアスアですね。もちろん値動きの激しいIPOですので想定の範囲内ですが、初値で1,000円を超えてきました。当方は大方の予想よりもやや強気に行って950円と1000円手前と予想しましたが、それを超えてきました。初値が付いたあとも、同時上場でここが注目されていると過敏に受け取ったのか1,300円近くまで伸びています。
前場終了前に熱冷まし的な下落が来てからはいまいちな展開だったものの、終値でも1,000円を超えていて、ただ単にIPOなら何でも良いわけではなくて見てる人は見てるなぁという印象です。出来高は公募売出総計を10回転超えですので、ここが一番注目された初日の動きですね。
私はそこそこの値動きになっていたら、雑誌社に中期セカンダリーで期待したい銘柄として取り上げたいとチェックしておこうと思っていましたが、上場初日から注目されているので、安く買えない可能性の方が高そうですね。
こちらはニアピン賞がでました。3名様が1,000円でニアピン的中です。
愛読者様など的中でよく見かける方もしっかり入っていて、良く的中している人の予想は本当に見事な予想をしますね。今回、大手予想会社のこちらの予想は控えめ予想でしたが、読者予想や当方の予想など、アマチュア意見のほうが近い結果になったと思っています。個人投資家的にはこういうギャップを見抜くということは勝ち組に近づく行為だと思うので、この銘柄を近く予想できていた方は気持ちが良いですね。
最後にキッズスター(248A)。
初値売りで約3.5万円のマイナスです。公募当選者の方、残念でした。
【キッズスター(248A)】（公募価格2,560円）
初値：2,210円（公募比: -350円/-13.7%）
高値：2,430円
安値：2,161円
終値：2,300円
出来高：1,041,500株（公募売出総計：700,000株）
本日なかなか酷かったのがこのキッズスターですね。直前予想で引受価格（2,356円）の公募割れやむ無しとしましたが、引受価格以下の2,210円スタートとなりました。朝の板状況で引受価格にOA分（10万株）程度の誠意の板すらでませんでしたね。誠意を突き破ったのではなく、誠意がでてなかったのは、主幹事の岡三証券さん、少し罪深いところでしょうか？
結局、ダメダメな初値結果から一旦は引受価格超えまでは初日で回復したシーンもありましたが、もちろん公開価格を上回ることなく残念な結果で終了しています。出来高も公募売出総計を1回転超えした程度で、公募組があっさり手放しただけのIPOになったかもしれません。
割高感を感じる銘柄ですので、公募割れしても買い手がつきにくいので、徐々に閑散になってきて、上昇する余地に乏しい銘柄になると感じています。事業内容には期待したいのですが、株を買うかというとちょっと待ちたくなる銘柄ですね。地合いとタイミングが良ければ、初値プラスで逃げれる可能性もあったと思うので、主幹事のタイミングミスな印象が拭えません。
こちらはピタリ賞はでませんでした。
引受価格なら的中者はたくさんいたでしょうが、さすがにその下となると予想は難しいですね。公募割れで残念でしたが、それでも1枚あたり3.5万ですので、IPOで他の銘柄当たればすぐに取り返せます。こういう銘柄で事故にあってもあまりくよくよしないようにしたいですね。
以上、4社の初値レポートです。
結局、初値目線では3勝1敗で落ち着きました。できれば一銘柄ぐらい初日のセカンダリー情勢で上方向に突き抜けてくれたほうが、今後のIPOに良いイメージになりそうですが、最近のIPOは初日だけでなく2日目ぐらいまでの動向をチェックすることも大切になっています。
初日の成行規制は結構効いていると思いますので、2日分の動きぐらいで計るようにしていきたいところです。
⇒【IPO初値結果一覧表】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに
初値結果はチャートなどを載せてまとめて記事にしたいので速報は遅いですが、
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