伸和ホールディングス(7118)の初値結果です。最近、全く元気のない地方市場への上場でしたが「閑散の極み」とも言える結果となりました。初日から売買が少なすぎます。上場する意味・地方市場の存在意味を考えてしまいますね。
初値売りでマイナス12,000円です。公募当選者の方、残念でした。
【伸和ホールディングス(7118)】(公募価格1,650円)
初値:1,530円(公募比: -120円/-7.3%)
高値:1,530円
安値:1,501円
終値:1,507円
出来高:11,400株(公募売出総計:170,000株)
初値は1,530円で引受価格の1,518円よりも高い決着とはなりました。しかし、今回はOA分がなく誠意の板は入らないであろう状況ですので、あまり引受価格は参考になりません。それよりも心理的目安になりやすい1,500円が注目でしたが、なんとか1,500円よりは上で初日は終えています。
しかし驚きなのは、出来高が上場初日で11,400株しかなかったという閑散売買です。公募売出総計は17万株ですので15分の1程度の回転です。上記のチャートを見てもわかるように、後場は長時間約定すらされないという上場した株なのか?というぐらいの立ち位置になっていますね。初日は売りが出なかった為、まだ株価を保っていますが、買いが全く入っていない状況です。今後、材料がなければわざわざこの銘柄を買う層が見えてきませんので、相当苦戦するのではないかと考えています。
それにしても今年に入ってから地方市場へ上場する銘柄の船出が拙すぎますね。これで4戦全敗です。2023年以前のデータもこの上場を機会に振り返ってみましたが、パット見たところはやはり初値は苦戦気味、逆に「現値」は何気に盛り返している銘柄が多いです。2~3年置いておくと実る銘柄も多く、やはり公募参加は見送って安いところを待つのが良さそうです。逆に初値で伸びてしまった地方市場上場銘柄は時間が経つと下落している銘柄が多く面白い現象が起きています。
⇒【IPO初値結果一覧表】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに
初値結果はチャートなどを載せてまとめて記事にしたいので速報は遅いですが、
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今回はピタリ賞がでました。色違いのベトベトン様が的中です。
公募割れで引受価格ではない値での的中はお見事ですね。今回は多くの方が公募割れ予想で、読者予想の平均指標もしっかりと公募割れを示唆、こういう参加する理由があまり見当たらない銘柄はしっかりパスして選択と集中を行いたいところです。
皆さんの初値予想が役に立っています。引き続き、初値予想をお願い致します。