Hmcomm(265A)の初値結果です。選挙明けで株価はIPOだけでなく全体的にも動向が気になる日でしたが、結局日経平均は大幅高で選挙前のリスク回避の売りを戻した形になりました。IPO銘柄も直近銘柄は少し動意づいた銘柄も見られたと思いますが、肝心の本日上場銘柄は弱かったですね。
初値売りでプラス2.7万円です。公募当選者の方、おめでとうございます。
【Hmcomm(265A)】(公募価格850円)
初値:1,128円(公募比: +278円/+32.7%)
高値:1,139円
安値:904円
終値:906円
出来高:4,376,000株(公募売出総計:910,800株)
初値は1,128円で約33%高、ターゲットになりやすい1.5倍の1,275円に大きく届かずという結果でした。寄り前の気配でもさらに低い初値で1,000円ぐらいもありそうでしたが、吊り上げ初値から初値天井という、IPO市場の地合いには一番嬉しくない結果と言えるかもしれません。
初日の出来高は公募売出総計を5回転弱しています。初値が安いと見てセカンダリーINした勢も軒並み損というような結果ですね。初日チャートはきれいな右肩下がり、終値の906円は公開価格850円に近づいています。最近のIPOは初日の動きだけでなく(初日の成行規制も影響)、2~3日目の動きまで含めてセカンダリー勢は参加したほうが良いかと感じるところがありますね。
公募組勢は初値売りで1枚あたり3万弱の利益は大型の東京メトロよりも儲かってません。小型・グロース・AIの銘柄であればもう少し初値奮闘してくれないと、IPO人気も下がっていきそうです。IPO人気が下がれば参加者が減って当たりやすさが上がりますし、それはそれでよいのですが・・・。
年単位でIPOも人気・不人気が波のように動いていると思いますので、IPOファンとしては粛々と受け止めて、出来ることを継続してしっかり稼いでいきたいですね。
⇒【IPO初値結果一覧表】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに
初値結果はチャートなどを載せてまとめて記事にしたいので速報は遅いですが、
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今回はピタリ賞はでませんでした。
読者予想の平均指標は1.5倍の1,275円より上は期待できるというデータがでていました。ところが実際は1,128円と1.3倍程度止まりで、IPOの地合いはそれほど良くないというのを感じさせます。グロース小型株に基本的に資金が流れてない状況が続いていますね。今年のIPOの一覧ページを見ると現在値ですでに公募割れ銘柄が多い状態というのは厳しいと言えるでしょう。既に上場している64銘柄中、38銘柄が公開価格割れの状況です。半分以上でなかなかひどいですね。
皆さんの初値予想が役に立っています。引き続き、初値予想をお願い致します。