明日は2社同時上場となります。結局4月に入っても目の覚めるような初値やセカンダリー急騰にはIPOではお目にかかれていませんので、どうしても直前初値予想は弱気になりますね。


まずは、表示灯(7368)から。

表示灯(7368)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報です。

・気配更新
上限値段:4,600円 気配更新:更新値幅100円、更新時間10分
下限値段:1,500円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

それでは初値予想です(公募価格:2,000円)
2,300円(公募比: +300円/+15.0%)
読者予想平均値:2,893円 | 中央値:2,890円 | 補正値:2,912円

主幹事の引受価格:1,850円

直前予想は大きく引き下げて2,300円としました。隠れた期待は含まれていると思いますが、表上は東証2部上場の看板業で老舗の地味系IPOです。今の地合いだと初値買いには材料が乏しく見えます。

個人的にはこういった銘柄が中長期的なセカンダリーチャンスではないか?と思っていますが、予想しても当たらないのがIPOですので、初値を見つつ考えたいですね。

野村證券主幹事案件です。この手の銘柄は初値は地合いに左右されて、結局後から評価されてジリジリ値を上げている事が多いと長年IPOを見ていて感じますが、果たして今回はどうでしょうかね?


次にファブリカコミュニケーションズ(4193)。

ファブリカコミュニケーションズ(4193)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報です。

・気配更新
上限値段:13,800円 気配更新:更新値幅300円、更新時間10分
下限値段:4,500円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

それでは初値予想です(公募価格:6,000円)
7,800円(公募比: +1,800円/+30.0%)
読者予想平均値:8,084円 | 中央値:8,000円 | 補正値:8,084円

主幹事の引受価格:5,520円

こちらも直前予想は引き下げました。大手予想など8,000円予想、読者予想も平均が8,000円で、コンセンサスは8,000円ではないか?というところですが、ちょっとだけピタリ的中の欲を出して7,800円とずらしてみました。更新値幅300円ですので6回更新の10時値付で7,800円スタートは如何でしょう?

超値ガサ案件で8,000円手前で初値が始まれば安さが意識されてセカンダリーに欲が出るところを、さらに落とされるような危険性を感じる銘柄ですね。東海東京証券主幹事案件は2020年12月にインバウンドテックで似たような値ガサ案件→そこそこの初値でその後公募割れしていますので、まだその記憶に新しいところです。

全く同じような動きになることがほぼないのがIPOですが、ある程度パターン分けして考えると攻めにくいところです。一先ず公募当選者は少しでも利益になればいいですね。


以上、明日上場予定の2銘柄の直前予想を更新しました。

【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに

いまいちパットしないIPO地合いを好転させそうな銘柄が4月IPOにはないかも知れません。このままズルズルとゴールデンウィークまで初値公募割れ無しで行けるか?というレベルかも知れませんね。思い返せば2020年6月からのIPO相場はやや異常なバブル様相でしたしこれが通常モードと言えるかも知れませんね。