明日は4社同時上場となります。これまでのIPOの状況を見ているとZEALSが上場中止となって明日は4社止まりとなり本当に良かったというレベルですね。連日被害が大きいですが、明日も厳し目の銘柄が揃っています

というか微妙判断のIPOはほぼ公募割れ状態ですので、明日の予想も厳しくなります。とりあえず注目はエクサウィザーズが頑張るかどうかでしょうか?

4社まとめて紹介します。


まずは、クルーバー(7134)から。

クルーバー(7134)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報です。

・気配更新
上限値段:4,970円 気配更新:更新値幅108円、更新時間10分
下限値段:1,620円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

それでは初値予想です(公募価格:2,160円)
1,987円(公募比: -173円/-8.0%)
読者予想平均値:2,066円 | 中央値:2,000円 | 補正値:2,066円

主幹事の引受価格:1,987.20円

こちらは引受価格での買い支えでの決着と予想しました。実質再上場案件で不人気となると今の地合いではかなり苦しそうです。ただ、規模感的には買い支えがあれば十分値付けになりそうです。事業を考えれば成長性に疑問ですので、安い初値でもあまり買い手がつかないのではないか?と思っています。

主幹事はみずほ証券でジャスダックスタンダード上場の小売セクターです。どうも、上場してしまえば仕事は終わりと思っていそうなのが気になりますね。みずほ主幹事で超値がさ株だったザクーが壮絶な公募割れですので、同様のパターンを繰り返す気がします。

こんな結果を繰り返しているとIPO主幹事の信頼がどんどん失われていきそうですが、大丈夫ですかね?IPO市場の崩れと同時に、証券会社の良い集客アイテムもなくすのではないかと思うレベルになっていると思います。

ちょうど、ソフトバンクの上場時と似た雰囲気になっているなと個人的に感じています。喉元過ぎれば熱さを忘れるということわざがありますが、そんな相場の繰り返しなのかもしれません。


次にハイブリッドテクノロジーズ(4260)。

ハイブリッドテクノロジーズ(4260)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報です。

・気配更新
上限値段:1,150円 気配更新:更新値幅25円、更新時間10分
下限値段:375円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

それでは初値予想です(公募価格:500円)
600円(公募比: +100円/+20.0%)
読者予想平均値:836円 | 中央値:700円 | 補正値:761円

主幹事の引受価格:460円

こちらはSBI証券の案件。当方は残念ながら手元に公募株がありませんが、とりあえずプラス初値は期待できそうです。予想会社的には800円が出るなど期待されていますし、読者予想でもSBI証券主幹事の案件はやや期待がもられた数字が出やすいです。

事業的には悪くないのですが、この上場ラッシュで眼を見張るほどのものでもありません。そうなると苦戦しているのが現状ですので、結局微増レベルの1枚1万プラス案件で予想しています。

なお、IPOチャレンジポイントボーダーは160P3枚セット当選で計算したいと思います。このところのIPO不調でポイントボーダーラインは下がっていたようです。枚数が多いので、資金力勝負で貰えると思っていた人も多いでしょう。


3つ目に、エクサウィザーズ(4259)。

エクサウィザーズ(4259)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報です。

・気配更新
上限値段:2,645円 気配更新:更新値幅58円、更新時間10分
下限値段:863円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

それでは初値予想です(公募価格:1,150円)
1,150円(公募比: 0円/0.0%)
読者予想平均値:1,301円 | 中央値:1,160円 | 補正値:1,231円

主幹事の引受価格:1,082.45円

エクサウィザーズの最終予想は公募同値としました。似たような業種のJDSCが頑張っているのは追い風ですが、それよりもやはりIPOラッシュの影響や地合いの悪さも目立ちます。よく当たる大手予想も公募同値予想が精一杯というのをみると初値からプラスが難しいかもしれません。

一方でJDSCのように初値が付いてから注目されて伸びるかというと、それもまた厳しい印象です。特に三菱UFJモルガンスタンレー証券からは全プレレベルの状況ですし、SMBC日興証券からもかなりのバラマキ状況を考えると、公募組の売り圧力は相当なものと言えそうです。

注目しているにしても安くなって買えるのであれば、それを待つ心理が働きますので、公募付近の決着ならセカンダリーも厳しそう、逆に初値から買いが上回ればJDSCのような伸びが期待できるかもしれません。いずれにしても前日の状況ではややトーンは低めに見ています


4つ目に、三和油化工業(4125)。

三和油化工業(4125)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報です。

・気配更新
上限値段:8,050円 気配更新:更新値幅175円、更新時間10分
下限値段:2,625円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

それでは初値予想です(公募価格:3,500円)
3,300円(公募比: -200円/-5.7%)
読者予想平均値:3,407円 | 中央値:3,300円 | 補正値:3,407円

主幹事の引受価格:3,220円

こちらは野村證券主幹事案件。野村さんは湖北工業がしっかりでしたが、サインドは公募割れとなりました。三和油化工業は化学セクターのジャスダックスタンダード上場銘柄ですので、初値では公募割れでも仕方のないところと言えるでしょう。

ただ、引受価格よりも上での決着をイメージしています。なお、大手予想ではよく当たるほうが4,000円、忖度側が3,500円(これ以上下の予想はしない)と割れています。個人的には今回は忖度側の予想寄りです。

仮条件も強気で湖北工業の再来を狙ってそうな野村證券ですが、早々簡単に買いがつくような銘柄としては評価できなさそうです。


以上、明日上場予定の4銘柄の直前予想を更新しました。

【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに

予想は4銘柄中、2銘柄が公募割れで1分けとしていますが、ここ数日の動きからするともっと厳しいかもしれません。しかしながら日替わりで風向きが変わるIPOですし、あっという間に24日が近づいていて上場ラッシュも終盤です。

そろそろセカンダリーの買い手も静かにしていては勝負にならないので、何かきっかけになるような銘柄の誕生が欲しいですね。エクサウィザーズがそれになれるかですが・・・、そう簡単ではないですね。