明日は2社同時上場予定となります。本日上場の揚羽は初値こそ微増となりましたが、それを良いことにセカンダリーが盛り上がりました。セカンダリー(初値で買った)層がプラスになるということが、IPOの雰囲気を良くして初値上昇にも繋がりますので、明日以降のIPOにいい影響となることを期待します。

それでは、明日上場の直前予想です。


まずは、笹徳印刷(3958)から。

笹徳印刷(3958)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報

・気配更新
上限値段:1,380円 気配更新:更新値幅30円、更新時間10分
下限値段:450円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

・注文受付価格の範囲 :150円~2,400円

それでは初値予想です(公募価格:600円)

600円(公募比: 0円/0.0%)
読者予想平均値:686円 | 中央値:620円 | 補正値:669円

主幹事の引受価格:552円

直前予想は結局、公開価格同値の600円としました。当方はBB時は公募割れ予想でしたので若干引き上げていて同値という内容です。なお、大手予想会社も600円で一致しており、600円が関の山という雰囲気が出ていますね。なお、当方主幹事で当選しておりますので、公募組の気持ちからすれば600円では売りたくないというのが本音です。というわけで売りも買いも少ない非常に閑散とした状況で始まるのではないでしょうか?

もう1社の初値が時間がかかりそうですので、まずは値が付くこちらに初値後は多少の売買が生まれるのではないかと思います。斜陽産業で売上は低下中、ただ利益は伸びているという状況です。想定価格は710円で仮条件を引き下げていて、この水準だと予想PBRは1倍割れ(0.5倍割れレベル)で上場会社としてはなんとかしろと言われるレベルですね。

長く持っていればまずは想定価格の710円、そして数値的な水準訂正できるところまで株価を上げられるか楽しめるかもしれません。一方で、このまま斜陽産業で売上が落ちていけば逆に不良資産となる可能性もありますね。

前日の揚羽が初値イマイチだったものの株価水準的に物色されて伸びてくれたのは、この銘柄にとっては早目に物色される可能性という意味で追い風がちょっと吹いていると思います。


次にファーストアカウンティング(5588)。

ファーストアカウンティング(5588)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報

・気配更新
上限値段:3,040円 気配更新:更新値幅66円、更新時間10分
下限値段:990円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

・注文受付価格の範囲 :330円~5,280円

それでは初値予想です(公募価格:1,320円)

2,640円(公募比: +1,320円/+100.0%)
読者予想平均値:2,437円 | 中央値:2,250円 | 補正値:2,484円

主幹事の引受価格:1,214.40円

9月下旬の連続上場の中で最注目の銘柄になるでしょうか?AI系IPOのファーストアカウンティングは直前予想は引き上げて2倍の2,640円としました。BB開始時の予想では2,250円からの上方修正となっています。なお大手予想会社は良く当たる方が2,250円、測度側が2,600円です。

私の予想はBB前で良く当たる方と近かったので、そのままにしておけば納得の行く数値だと思うのですが、直前IPOの初日ストップ高であったり、2,250円の水準でもロックアップ1.5倍を超えていることを考慮すれば、簡単にセカンダリー参戦させてくれない動きになるのでは?とみて強気の予想としています。2,500円を超えたあたりで買わせて欲しいところをさらに高くなんて流れを予想しています。

こうやった直前で大手予想会社とは違った数字を出せるのは強みでもあり、弱みでもあるかと思いますが個人でやってるからこそ柔軟性のある考えを紹介できると思って、やや動きをつけた最終予想としました。

このところIPOでは初値ではあまり儲からないような結果ばかり続いていますので、ここらで一発気持ちの良い初値結果が見たいですね。


以上、明日上場予定の2銘柄の直前予想を更新しました。

9月下旬のIPOはファーストアカウンティングを除けばA評価は当方付けてないぐらいで、C評価が多く微妙な銘柄が続きます。なんとか好結果を少しでも多く残すことで雰囲気だけでも良くなって欲しいですね。

【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに

各銘柄のセカンダリー戦略も随時更新しますのでnoteの方をチェックしてみて下さい。

notekurosawa

セカンダリー戦略も人それぞれと思いますが、1つの考え方として見ておいても損のない内容が書けているとは思います。需要があるのかも考えつつとりあえずは続けていきたいと思います。