明日も2社同時上場予定となります。10月下旬の連続上場のクライマックスとも言える日になります。ここまでIPO地合いは厳しい状況でしたが、幸い前日IPOが初値上昇・セカンダリーストップ高を前祝い的な動きです。直近IPOも少し持ち直しており、振り返ると公募割れしても、どのIPOも公開価格を一旦奪還したりとちょっとだけですが雰囲気は良くなりつつあるでしょうか?
それでは、明日上場の直前予想です。
まずは、注目のKOKUSAI ELECTRIC(6525)から。
⇒KOKUSAI ELECTRIC(6525)のIPO新規上場情報
・気配更新
上限値段:4,235円 気配更新:更新値幅92円、更新時間10分
下限値段:1,380円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)
・注文受付価格の範囲 :460円~7,360円
それでは初値予想です(公募価格:1,840円)
1,860円(公募比: +20円/+1.1%)
読者予想平均値:1,872円 | 中央値:1,840円 | 補正値:1,872円
主幹事の引受価格:1,757.20円。
直前予想はプライム上場に敬意を払って少しだけプラスの1,860円としました。なお、この銘柄は大手予想どちらも公開価格と同値の1,840円、読者予想の中央値も1,840円と随分と公開価格が意識されています。少なくとも大手予想会社も公募割れ予想は最終的にしなかったというぐらいプライム上場は別次元のパワーバランスが働きやすいです。
結局蓋を開けてみないと分からない部分が多いのですが、上場日前の感触ではそれなりに3%割引なら海外勢がしっかり買ってくれた印象。国内では人気がなく、小口投資家でも申込みさえすれば分け与えてくれているIPOに見えます。ネット申込み分がかなりの当選確率だったので、個人投資家からはIPO地合いの悪さも含めて敬遠気味だったという印象です。
ところが最初にも述べたようにここはいつもとは違うパワーバランスで上場が進みそうですので、やはり想定価格から引き下げた仮条件にしているので、1,840円~1,890円のレンジで初日は持ってくるのではないか?と前日でも感じています。
プライム上場銘柄は今までは上場初値以降の動きも安定的ですので、そこが評価されるかどうかに注目です。
次に全保連(5845)。
・気配更新
上限値段:1,380円 気配更新:更新値幅30円、更新時間10分
下限値段:450円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)
・注文受付価格の範囲 :150円~2,400円
それでは初値予想です(公募価格:600円)
630円(公募比: +30円/+5.0%)
読者予想平均値:875円 | 中央値:640円 | 補正値:654円
主幹事の引受価格:552円。
プライム上場に注目度を奪われて苦戦しそうな全保連ですが、こちらも大幅仮条件引き下げが話題のIPOです。最終予想はBB前予想を据え置いて微増の630円としました。こちらの大手予想も良く当たる方が公募同値の600円、忖度系が650円となっていて、私の予想はBB前からですがその中間あたりと少しせこい予想です(笑)。後出し的に最終予想を書けるので、カンニングして予想して書いているわけではないのですが、他の見解を見ながら皆さんに情報を提供できる優位性を活かしたいと思っています。
銘柄に対する見方としては仮条件は引き下げて割安感を出してきているように見えますが、もともと想定価格が強気すぎるのではないか?という見方と、十分引き下げてお買い得感が出ているという両面ありますので、明日の買い意欲の状況でどちらに全体では捉えられたかが確認できそうです。
このところのIPOの傾向を見ていると低位株であったり、予想PERなど数値的に割安感を出している方が買いやすいと評価されている部分がありますので、個人的には微妙IPOの中でも少しだけ前向きに評価しています。
以上、明日上場予定の2銘柄の直前予想を更新しました。
上場前日になって少しだけIPOに明るい兆しも感じるところですが、やはりプライム上場は別次元と言えます。そのKOKUSAI ELECTRICが初値とさらに初日に動きがどうなるかは要注目です。少なくとも海外需要はそれなりにあった模様なので、酷い公募割れ自体は回避されそうな雰囲気なのは良かったというところでしょうか?
【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに
各銘柄のセカンダリー戦略も随時更新しますのでnoteの方をチェックしてみて下さい。
セカンダリー戦略も人それぞれと思いますが、1つの考え方として見ておいても損のない内容が書けているとは思います。需要があるのかも考えつつとりあえずは続けていきたいと思います。