明日は2社同時上場予定となります。2024年の3月下旬上場ラッシュはそこそこ過密日程となりました。21日から7営業日連続で(2→1→1→4→3→2→2)の流れで15社が一気に登場となります。いきなり最重量級のトライアルHDが登場となりますが、かなり地合いは良いと見ているため期待したいですね。
それでは、明日上場の直前予想です。
まずは、トライアルホールディングス(141A)から。
⇒トライアルホールディングス(141A)のIPO新規上場情報
・気配更新
上限値段:3,910円 気配更新:更新値幅85円、更新時間10分
下限値段:1,275円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)
・注文受付価格の範囲 :425円~6,800円
それでは初値予想です(公募価格:1,700円)
2,200円(公募比: +500円/+29.4%)
読者予想平均値:2,529円 | 中央値:2,100円 | 補正値:2,192円
主幹事の引受価格:1,598円。
直前予想はBB前予想の2,000円から少し上げて2,200円としました。もともとトライアルHDは2023年に上場予定で出直し銘柄となります。1年前は仮条件1,800~2,000円で、その後も順調に業績を伸ばしていながらこの価格設定での登場ですので初値2,000円以上は普通に評価されるであろうと思っていました。
それをもってBBスタンスはB級評価でしたが、直前予想では大手予想会社も目安になりやすい2,000円と出してきていますし、IPOも好調機運に乗っていることから2,000円超えを最終予想としています。同時上場で大型という懸念を感じるかも知れませんが、上場ラッシュの1番手で注目を集めていることからあまり大型ということに対する影響は感じないような強い気配であって欲しいですね。
生活に深く関わるスーパー小売業で物価も上がっていることから、他社も業績は良くなっているのも後押ししそうです。もちろん先進スーパーという部分でグロース上場(プライムでない)なのであれば、上場後の成長し続ける姿にも期待したいところです。その期待感の買いも今回は反映されて初値からやや高くなるのでは?と見ています。
次にSTG(5858)。
・気配更新
上限値段:4,420円 気配更新:更新値幅96円、更新時間10分
下限値段:1,440円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)
・注文受付価格の範囲 :480円~7,680円
それでは初値予想です(公募価格:1,920円)
2,880円(公募比: +960円/+50.0%)
読者予想平均値:2,782円 | 中央値:2,850円 | 補正値:2,835円
主幹事の引受価格:1,766.40円。
こちらは上方修正するか悩みましたが、悩んだ末に据え置いて2,880円を最終予想としました。プロマーケットからの鞍替え上場で、プロマーケットでの参考価格3,250円を水準にするのか、ロックアップ解除の1.5倍価格2,880円を水準にして予想するのかが迷うところですね。
基本的には地味系の非鉄金属セクターがEV需要というテーマ性を引き連れての上場となります。同時上場ではやはり注目はトライアルHDに奪われてしまって、とりあえず買いが少なくなれば2,880円付近で一旦初値が付くと予想しました。ここは規模が小さいので、安く始まった後に動意づくかどうか?かと思っています。しかし、後続にもたくさんの小粒IPOや注目IPOを控えていることを考えると、力を温存されてしまうこともありますので、そうなるとどうしても地味系は不利です。
この手のプロマーケットからの鞍替え上場は、昔はかなり不人気で相手にされなかったのですが、ここ最近はニッチな部分が狙い目とされることもあります。ただし、それが来るかどうかは「動意づく」かどうかですので、狙うかどうかも勘に頼る部分が大きいです。不確実な分野にはあまり参加したくないと考える私の性ですと、初値も1.5倍あたりで落ち着いてしまうと動意づくことなく終わるのでは?と思っています(外れやすい予想かもしれません)。
以上、明日上場予定の2銘柄の直前予想を更新しました。
2024年に入ってから日経平均もIPOもどちらも好地合いに恵まれていますので、過密上場ラッシュと言っても期待感のほうが強い状況と言えるでしょう。4社同時上場など被りが多いのは後半戦ですので、そこまでは期待感そのままに好結果になってくれればと思っています。
【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに
各銘柄のセカンダリー戦略も随時更新しますのでnoteの方をチェックしてみて下さい。
セカンダリー戦略も人それぞれと思いますが、1つの考え方として見ておいても損のない内容が書けているとは思います。需要があるのかも考えつつとりあえずは続けていきたいと思います。
なお、上場ラッシュ中ですので短期的視点と、上場ラッシュ後の見直し買いが来やすい銘柄視点などを多く書いていくことになりそうです。後は上場ラッシュ中の基本戦略は「強いものはより強く、弱いものはより弱く」が多いです。そのあたりも考えて立ち回りたいですね。