明日は3社同時上場となります。上場ラッシュの過密上場も佳境になっていますが、さすがに影響を感じるような初値状況と思えますので、2024年年初IPOから続いたイケイケの初値にはなりにくいでしょうか?次の焦点は、微妙銘柄が公募割れなくスタートしてくれるか?になってきそうです。

それでは、明日上場の直前予想です。


まずは、コロンビア・ワークス(146A)から。

コロンビア・ワークス(146A)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報

・気配更新
上限値段:7,590円 気配更新:更新値幅165円、更新時間10分
下限値段:2,475円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

・注文受付価格の範囲 :825円~13,200円

それでは初値予想です(公募価格:3,300円)

3,500円(公募比: +200円/+6.1%)
読者予想平均値:3,411円 | 中央値:3,350円 | 補正値:3,440円

主幹事の引受価格:3,036円

直前予想はBB前予想を据え置いて3,500円としました。BB時から初値向きと言いづらい銘柄ということで微妙のC級評価としていましたが、そのままの評価でやはり同時上場などの影響も受けて微増スタートが良いところでしょうか?読者予想などを見ていると中央値が3,300円付近になっていることから公募割れの不安もあると見ている方も多そうですね。

IPOでは地味と見られる不動産業xスタンダード上場銘柄ですが、それが功を奏してか指標的には割安感があります。吸収金額を考慮してもやはり初値や初日からは動きにくい部分がありそうと見ていますが、見方を変えれば狙われやすい銘柄でもあります。

セカンダリー視点では短期的な買いムーブが起きるかどうかでしょうか?いずれにしても上場ラッシュ中、同時上場ではまずは低めの微増初値からという見立てが妥当でしょうか?


次にシンカ(149A)。

シンカ(149A)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報

・気配更新
上限値段:3,040円 気配更新:更新値幅66円、更新時間10分
下限値段:990円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

・注文受付価格の範囲 :330円~5,280円

それでは初値予想です(公募価格:1,320円)

1,680円(公募比: +360円/+27.3%)
読者予想平均値:1,831円 | 中央値:1,750円 | 補正値:1,895円

主幹事の引受価格:1,214.40円

シンカは公開価格が仮条件の上限20%超えの1,320円で決定しました。その勢いから計算して初値予想を上げたいところですが、今のところ公開価格から吊り上げられているとセカンダリー相場に警戒感が生まれやすくなっている気がします。ということで2~3割アップあたりの1,680円を直前予想としました。

上位株主にVCが並び1.5倍でロックアップが解除されますので、まず1.5倍(1,980円)はかなり売り警戒ということでその手前での初値にはなりやすいでしょう。大手予想でも軒並み1,980円手間で予想されていますが、忖度側は高めの1,900円、よく当たる方は1,720円と控えめですね。私はさらに控えめスタートを予想しました。

さすがに買い疲れ感も出てきているように見える状況ですので、1.5倍手前で決まってしまうIPOを買い上がるセカンダリーの勢いはないかも知れません。また業種もちょっと目新しさがないことから成長性期待で買い上がるのが難しい銘柄ですね。

主幹事SMBC日興証券になります。私は2024年は年初から連続当たりなどお世話になっています。


最後にダイブ(151A)。

ダイブ(151A)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報

・気配更新
上限値段:4,190円 気配更新:更新値幅91円、更新時間10分
下限値段:1,365円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

・注文受付価格の範囲 :455円~7,280円

それでは初値予想です(公募価格:1,820円)

3,260円(公募比: +1,440円/+79.1%)
読者予想平均値:3,186円 | 中央値:3,050円 | 補正値:3,211円

主幹事の引受価格:1,674.40円

こちらは直前予想は同時上場や買い疲れの影響を考えて少し下方修正して3,260円としました。SBI証券主幹事の注目案件で、明日の銘柄はそれほど注目度が高いものが揃ってないことから、ここに注目が集まりそうです。社名も「ダイブ」と勢いよく突っ込みそうなイメージがあります(笑)

リゾートバイトという少し緩さも感じる事業内容ながら「働き方改革や地方創生も含めて」如何にも現代的なビジネスと思います。こういう明るい感じで事業を推し進める会社が伸びていく世の中ではあって欲しいですね。表向きは楽しそうだけど、中身は過酷な労働環境とかそういう雰囲気にだけはなって欲しくないと応援したいところです。

SBI証券主幹事のそこそこ人気のあるIPOということでIPOチャレンジポイントの行方も確認しておきましょう。ポイントでの当選はどうやら200株セット当選となっていてボーダーラインは400台にありそうです。計算は便宜上425P使ったとしてポイント換算を初値結果が出た後に調べておきたいと思います。


以上、明日上場予定の3銘柄の直前予想を更新しました。

本日の4社同時上場の結果を見ていると、やはり同時上場や上場ラッシュの影響は大きく、しかも明日は3月末の権利付き最終日になります。権利付き最終日は資金がロックされやすい特異日であまり新規買いは出にくいですので、そのあたりは注意したいですね。逆に言うと翌日からは心機一転の買いが出やすいのですが・・・。

【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに

各銘柄のセカンダリー戦略も随時更新しますのでnoteの方をチェックしてみて下さい。

notekurosawa

セカンダリー戦略も人それぞれと思いますが、1つの考え方として見ておいても損のない内容が書けているとは思います。需要があるのかも考えつつとりあえずは続けていきたいと思います。なお、上場ラッシュ中ですので短期的視点と、上場ラッシュ後の見直し買いが来やすい銘柄視点などを多く書いていくことになっています。