明日は2社同時上場となります。6月の最終日に初めて2社同時上場となります。お互いに数十億規模の吸収金額となり、これといった目玉IPOではないものの、6月最終戦ということで期待と不安が混ざっているような状況ですね。地合いは日経平均4万超えなど良いものの、日経平均の状況がIPOにそこまで波及しているわけではないのも判断が難しいところです。
それでは、明日上場の直前予想です。
まずは、リップス(373A)から。
・気配更新
上限値段:7,200円 気配更新:更新値幅160円、更新時間10分
下限値段:2,348円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)
・注文受付価格の範囲 :488円~7,800円
それでは初値予想です(公募価格:3,130円)
3,300円(公募比: +170円/+5.4%)
読者予想平均値:3,297円 | 中央値:3,250円 | 補正値:3,297円
主幹事の引受価格:2,879.60円。
直前予想はBB時の予想を据え置いて3,300円としました。微増初値で据え置きました。イグジット臭の強いIPOは、ここ最近のIPOでもやはり初値が伸びない傾向にあります。こちらは他社よりも注目度の点では上回りそうな雰囲気もありますが、どこまで注目度が上がるのか不透明ですね。もともと上場時の出たとこ勝負となりそうな銘柄と思っていただけに初値予想は難しいです。
初値が予想よりも強いほうが、勢いがついて短期セカンダリーでも一旦の上値追いが見られるかに注目ですね。
主幹事野村證券のIPOです。とりあえず初値から高騰するようなことはないけれども、しっかりとした結果を残す事が多いでしょう。逆に上場後すぐに予定以上に株価が上がってくると冷やし玉的なことが起きそうなイメージがあります。
次にレント(372A)。
・気配更新
上限値段:9,960円 気配更新:更新値幅220円、更新時間10分
下限値段:3,250円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)
・注文受付価格の範囲 :1,083円~17,320円
それでは初値予想です(公募価格:4,330円)
4,750円(公募比: +420円/+9.7%)
読者予想平均値:4,863円 | 中央値:4,780円 | 補正値:4,863円
主幹事の引受価格:3,983.60円。
こちらも最終予想はBB時の予想を据え置いて4,750円としました。東証スタンダード上場の地味系ですが、業績堅調で価格面など評価できます。値ガサということで、大きな値動きが期待できる部分がIPOの上場時の波の荒さと相まってどう出るかになるでしょう。普通に5,000円ぐらいまで価格面では簡単に行ける評価もできますが、すぐに到達して抜ければ買いが続きそうですし、もたつくようでしたら放置されて徐々に株価を下げるような展開もありそうです。
個人的にはスタンダード上場の地味系ですので、放置されて地味に値下がり続けるタイミングがあれば、中長期的に美味しい買いやすい割安IPOという評価ができるなと感じています。しかし、上場直後でそんなに安くは買わせてくれない雰囲気はありますね。
2025年5月期の連結予想でPBR1倍割れ、PERも6倍程度。業績推移や事業的な構造からくる需要環境を考えても、今後も業績は堅調推移が続きそうです。高配当も期待できるので、こういうIPOが公募割れ価格などになってくれると非常に美味しい銘柄なのですが、今のIPO地合いではそういうことは起きなさそうです。大手予想の一角では5,000円予想もでていますので、初値5,000円超えもありえますね。
以上、明日上場予定の2銘柄の直前予想を更新しました。
6月IPO最終になります。7月もちょくちょくIPOが出てきていますので継続して楽しめますが、8月は夏休みに入りますので、なんとかイベント投資でしっかり稼いでおきたいですね。