松井証券から一般信用取引の短期信用取引を開始するとリリースがありました。

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松井証券はもともと逆日歩の掛からない一般信用売建では業界では先んじてサービスをしていた会社で、私も初期の頃はよく使っていました。しかし他社の優待クロス取引向けに特化した短期売建サービスや大手の証券会社の参入によってややサービス面で不利になっていましたが、ここから逆襲が始まるでしょうか?

松井証券

短期信用取引売建のスペックとしては「返済期限14日」「貸株料上限3.9%」となるようです。登場時点では金利手数料やサービスの状況で他社に差を付けている感じではないです。

同時に「クロス注文」機能を提供するようです。仕組み的には「立会外市場への発注を東証に通す」形になり、利用目的として「優待取りのつなぎ売りや、信用建玉のロールオーバーに活用」と紹介されています。

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優待クロスの注文では「インからアウト」まで全部やってくれそうです。精算予約注文の初期設定は権利落ち日になっているようで「現渡忘れマン」が減りそうですね^^

証券会社9社(松井・auカブコム・SBI・楽天・GMOクリック・SMBC日興・マネックス・大和・岩井コスモ)一般信用売り建て可能銘柄リスト

信用金利・保証金・維持率比較一覧

サービスが始まったら当方が用意している各種比較ページも対応して状況をチェックしたいと思っています。

この松井証券の一般信用短期売建サービスは1月中にリリースするという話は昨年聞いていたのですが、実際に1月のリリースに間に合わせてきましたね。多くの方が気になるのは「在庫状況」がどうなるか?でしょう。

このところ優待銘柄の売建在庫は各証券会社で争奪戦でなくなる苦しい状況が続いています。松井証券は取引手数料の面で他社と比較すると、まだ取引手数料無料化とは言えない状況ではあるので取引コストがややかかります。それでも他社に在庫がなくて松井証券にあるのであれば利用する人も多いと思います。

実は「在庫状況」に関与する「在庫調達能力」についてもオフレコで自信がある雰囲気を感じています。どうやら「組織変更体制」「在庫調達自動化」による2つの裏での努力があるようです。2月からお手並み拝見と行きたいですね。

松井証券

「IPO」「立会外分売」「短期売建」「移管手数料負担」「投信現金還元サービス」など他社よりも使えそうなサービスがどんどん増えていって注目です。