松井証券が新しくリリースした「クロス注文」を2月20日分の優待権利の銘柄で試してみましたので紹介したいと思います。
松井証券さんのホームページに載っている画像を合わせて概要を紹介すると「株主優待銘柄を1回の注文で優待取り注文ができる」という代物です。新しい注文方法なので戸惑うのか気になっていましたが、試してみて結果的に「超簡単で楽な注文方法」というのがわかりました!
試しに使った銘柄はオークワ(8217)です「2月20日権利」。
100株だと500円分のギフト券という軽いものなので、普段は取らないのですが約定代金が13万ほど(クロスで26万)なので、松井証券だとボックス手数料体系で50万までは手数料無料なので挑戦です。なお権利付き最終日当日朝の2月17日に在庫有りで試しました。
まず便利だなと思ったのが、銘柄ページに「優待クロス」というクロス注文へ行けるボタンがあります。ですので、優待銘柄を検索していたらすぐに注文画面にいけます。
当日の朝に注文を設定すると上記のような「現物買」「新規売り」のクロス注文とさらに精算予約注文が全てセットされます。指値を入れる部分がありますが指定範囲内で前日の終値などを入れておけば大丈夫です。
注文は東証ではなく「立会外市場」で約定されます。普段のクロス注文で寄り付きや引けの合致で約定を期待しなくても良いというメリットがあります。そのため注文受付も取引時間なら「8:20〜15:30」までOKです。引けすぎてもまだ粘れるの面白いですね。
発注すると上記のような注文が出来上がりました。「現物買い」「信用売」
当日の東証市場が始まる前の8時20分にはクロス注文が「約定済」になってまずはクロス状態が完成です。
さらに精算クロスという執行条件で権利付き最終日明けに発注待で入っています。
権利落ち日(18日)の午前3時に実際の発注が通って、(18日)8時20分に精算クロス(クロス解消)が注文通っています。この精算クロス注文は無料です。
今回は注文時のボックス手数料は50万以下の約定代金で無料です。買いは現物なので金利が掛かりませんので、売り建ての金利手数料(貸株料)だけがコストになりそうです。
現金の残高増減結果を見ると28円のコストとなっていました。
28円で500円の商品券ゲットという取引の出来上がりです。後は本当に株主優待が届いてくれるか?でしょうか(笑)
初めて「松井証券のクロス注文」を取引してみた感想としては、とにかく「注文1回で楽」と感じました。精算まで忘れずにやってくれますので、ミスは圧倒的に減ると思います。
また立会外で取引してくれますのでストップ高・ストップ安でクロスできなかったという、あまりないですが可能性である失敗も免れることができます。松井証券の方で一般信用の在庫がない銘柄は注文自体が出せない仕組みになっていますので、注文ができるなら後はコスト計算して取引するかしないか?といったぐらいの考えで参加できそうです。
松井証券は一般信用の売短もリリースしたことで在庫量確保は再び増えてくるのではないかと思います。後は、手数料体系がボックス手数料50万までは無料ですが、その上はややコストが掛かります。
権利日が近くなったら、まずは50万以下でクロスできそうな銘柄を松井証券で拾っていくことも考えてチェックしていきたいなぁと感じるようになっています。
証券会社9社(松井・auカブコム・SBI・楽天・GMOクリック・SMBC日興・マネックス・大和・岩井コスモ)一般信用売り建て可能銘柄リスト
当方が用意している各種比較ページも順次表記対応していきたいと思っています。
このところ優待銘柄の売建在庫は各証券会社で争奪戦でなくなる苦しい状況が続いています。松井証券は取引手数料の面で他社と比較すると、まだ取引手数料無料化とは言えない状況ではあるので取引コストがややかかります。それでも他社に在庫がなくて松井証券にあるのであれば利用する人も多いと思います。
「クロス注文」「一般信用売短」がまだ始まったばかりで、様子見の人が多いですので、今回使えるとイメージできたのは「人柱トレード」して良かったと思います。実は昨年度辺りから松井証券でクロスして取ることも若干増えてきている状況なので(他社の在庫が直前だとないため)、少しコストが掛かっても松井証券でミスなく注文していきたいですね。
「IPO」「立会外分売」「短期売建」「移管手数料負担」「投信現金還元サービス」など他社よりも使えそうなサービスがどんどん増えていって注目です。