楽天証券と楽天カードによるクレジットカードでの積立投信購入サービスは2018年に始まり、長らく1%ポイント還元でお世話になっていましたが、楽天グループの還元サービス改変(改悪)の波の影響を避けられず、2022年には変更が加わります。
楽天証券で楽天カードのクレジット決済で投資信託の積立可能に!もちろんポイントが貯まる!
クレジットカード利用の積立投信購入サービスがおすすめの理由に関しては上記ページで詳しく解説しています。
変更点は2つ
- クレジットカード決済のみだったものが楽天キャッシュ決済(0.5%還元)も追加
- クレジットカード決済のポイント還元は信託報酬手数料によって0.2%or1%還元に
となっています。今まで信託報酬手数料の低い積立投資信託商品を購入していた方は1%→0.2%と5分の1にポイント還元が下がりますので対策を打たなければなりません。
なお、当方が購入しているのは「eMAXIS Slim 国内債券インデックス 」というもので代行手数料は0.055%と1%還元になる0.4%以上には到底及びません。
対策としては楽天証券以外のクレジットカード積立投信購入サービスを行っているところで、まだ始めていない場合はそちらに移行するのが手でしょう。
【投資でポイント還元】積立投信でクレジットカード払い出来る証券会社xクレジットカードまとめ
「eMAXIS Slim 国内債券インデックス 」でもマネックス証券やauカブコム証券を利用すれば1%以上の還元になります。SBI証券でも0.5%がベースとなっています。また6月から手続きが開始になる楽天キャッシュ決済に移行しても0.5%は維持できます(2022年中はキャンペーンで1%)。
一方で、楽天証券で投信つみたてクレジットカードを利用して1%以上の還元を貰いたいなら代行手数料0.4%以上の銘柄で積み立ててみたい投資信託を探さないといけません。この代行手数料0.4%以上という条件は結構厳しく、管理費用が合計で年率1%以上程度の積立投信ぐらいしかないので、もしクレジットカード1%還元を目当てにするなら、ポイント還元分でお得にと利用するよりも、もともと手数料が高かったけど積立投信で買いたかった投資信託があるなら楽天証券で投信つみたてクレジットカードを利用するという作戦になりそうです。
ちなみに投信積立購入後、毎回すぐ売るのなら管理手数料の影響というのは少ないです。でもこれをされると楽天証券も面白くないところでしょう。すぐ売るつもりなら値動きが極端に低い投資信託で管理費が高いというへんてこりんな商品を探すことになりますね。
代表的なのが「日本の格付けの高い公社債」に投資しているような商品でしょうか?ある程度、純資産が大きなもので見ると。
ニッセイ日本インカムオープン(Jボンド、毎月分配、年1回決済型あり)
エス・ビー・日本債券ファンド(ベガ、半年分配)
上記あたりが狙い目かも知れません。
その他に買うとしたらになりますが、自分のポートフォリオにない部分で投資信託じゃないと買いづらく、自分の意思にあった投資をしたいとか、買ってみたかった商品ということになるでしょうか?
代行手数料0.4%以上で、それぞれの目的に合いそうないくつか投資信託を探してみました。
まずは低リスクで今後も攻めたい方は・・・、
先程も上げた「ニッセイ日本インカムオープン(年1回決算型)」が良さそうです。基準価格が下がりにくいように敢えて年1回型が良いのではと思います。低リスクの積立投信として人気の高い商品です。代行手数料0.44%で1%還元を満たしますし、管理費用も1%以下、もともと投資信託は手数料高くて購入するの嫌だったなんて方には最適ですね。
反対に国内債券はもういい、世界的に債券投資で積み立てたい方は・・・
いわゆるグロソブがありますね。あのタコ足配当型ではなく資産成長型で配当なし、基準価格のパフォーマンスを上げるタイプなら無理なく積立投信出来るかも知れません(グロソブN)。人気の高い商品なので知っている方も多いでしょうし、安心して投資できます。代行手数料が1.045%とちょっと高めの商品なので、少しでもクレジットカードでポイント還元が貰えるならにぴったりですね。
債券だけでなくいろいろなものに投資して低リスクを謳うバランスファンド系も見てみましょう。楽天証券の投信スーパーサーチでは「低リスクファンド」で絞れるので、これでかなり見やすくなります。
ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンド
投資のソムリエ
あたりが人気の高い商品として候補に上がりそうです。
どちらもリスクを抑えつつ高いパフォーマンスを狙おうと投資配分比率を変えていきます。ピクテのほうが配当再投資なのでパフォーマンス的に良いかも知れませんが、投資のソムリエの方が手数料が低めでマイルドな動きですね。どちらも安定には主眼を置いています。
後はそれぞれ人好みの投資先があると思います。楽天証券では何も指定しないと2500本以上の投資信託が一覧で出てきますので、ここは「ファンドアナリスト厳選」「受賞ファンド」「スコア上位」などで絞ってから、希望の投資先で代行手数料0.4%と好条件が揃ったものを探すと良さそうです。
管理費用を降順で並べると先程までで挙げたものの他に多種多様な投資先の投資信託が見られます。「国内小型株で高成長を狙う」「新興国投資」「やっぱり米国株式」「ハイイールド債券」「国内リート」あたりまでアナリスト厳選で絞っても出てきますね。
これを機会に気になっていた投資先に積立投信毎月5万円運用するか、相変わらず低リスクで攻めるかはそれぞれの懐具合によるでしょうか?
現時点で「eMAXIS Slim 国内債券インデックス 」でお茶を濁していて、迷ってしまう方は「ニッセイ日本インカムオープン(年1回決算型)」が続けるにはやはりマイルドですね。
なお、買付ランキングで見てしまうと結構何倍ブルベア系の高リスク商品が管理費用が高いものでは人気です。しかも「楽天」が設定しているものは代行手数料が安いので、今回のクレジットカードポイント還元があるからの視点ではちょっと買いづらいものがたくさん出てきます。
日本の先行きに不安で・・・、という方は「キャピタル世界株式ファンド」とかのパフォーマンス見るとしばらく売る気ない資産運用ならこういうのが良いかも知れませんね。途中でクレジットカードポイント還元がなくなる事態もありそうですが・・・