2月15日にSMBC日興証券が新しい投資サービスをスタートさせました。もともと「FROGGY(フロッギー)」という投資とお金に関する情報メディアを用意していましたが、そちらに実際に投資ができる様になっています。
※現在は日興フロッギーという名称に変更になっています。
特徴としては
- 記事から株が買える(記事内からすぐ購入まで行ける)
- 100円から株を売買できる
- しかも買い手数料0円(約定代金100万以下まで)
という新しい仕組みです。どういった仕組みなのか詳しく調べたので紹介します。
なお、利用にはSMBC日興証券のダイレクト口座があれば可能です。ダイレクト口座がある方は、その口座でフロッギーの仕組みを利用できます。
SMBC日興証券のダイレクト口座(ネット取引)は総合証券の中でもサービス豊富ですね。
まず気になったのが100円という少額から株を売買できるという仕組みです。例えば2,000円の株価で単元100株なら20万円必要ですし、端株の1株でも2,000円かかります。それが100円~となっているのはどういうことか?
結論を言えば「キンカブ(金額・株式指定取引)」を利用している模様です。少し前にキンカブの改正のリリースもされています。
キンカブでは小数点以下5位まで株数指定できます。つまり100株単元のものが0.00001まで切り下げて購入が可能です。500円分となったら例えば株価2000円なら0.25株買うことになります。なお、単元株以上になれば通常の保護預かり口座に移管できます。
手数料体系も異なっていて始値(前場と後場の最初についた価格)に対してスプレッドの手数料がかかります。そしてそれが100万円までならスプレッド0と改正しているので、買い手数料0円から株が買えるということになっています。
100万円以下なら株が手数料0円で買えます。ただし、始値ですので注意。むしろ株価が動くものは買いやすいかも知れませんね^^。
このスプレッドの縮小なのですが、私の理解が間違ってなければある技が思い浮かびます。
1.フロッギーやキンカブを通して100株(単元株)で約定代金が100万以下なら買い手数料0円で買えます。始値なので場中での安値購入などはできませんが、そこはご愛嬌。
2.単元株あるので保護預かりに移管(これで普通に現物株購入手数料無料が100万まで行ける)
3.SMBC日興証券なので信用取引手数料無料を活かして、売却時は信用売からの現渡し(金利分の手数料はかかる)
こうやって売買すれば、かなり取引コストも抑えられるのではないでしょうか?まぁ、ここまでするか?という人もいるとは思いますが、現物手数料無料は現在岡三オンライン証券の約定代金20万円までが最高だと思いますので、仕組みが違うとはいえ100万まで購入コスト0には惹かれるものがありますね。
もちろんコンセプトである「記事で興味の出た銘柄を、コスト0で好きな金額買える」というのは面白い試みです。日興フロッギーの記事では著名な個人投資家のインタビュー記事などが多く、私もたくさんの記事を楽しく読ませていただいています。
投資のきっかけとして非常に面白いサービスが出てきたなぁという印象です。私はこういうサービスが出てきた時に「どうせ、小分けにして売っている分、手数料高いんでしょ?」と下手に勘ぐることが多いのですが、同時に買いコスト0円に引き下げたというのはSMBC日興証券のやる気を感じますね。
SMBC日興証券さんはダイレクト口座では信用取引手数料無料という、実は凄いこともやってのけています。ネット専業証券のお株を奪うような新しいサービスを次々に出している印象で、今後も期待が高まります。
もちろんIPOでも主幹事実績豊富で必須の証券口座です。
どうもこんにちは。
>SMBC日興証券が新しい投資サービスをスタートさせました。
>「FROGGY(フロッギー)」
前にメールマガジンか何か登録した記憶があります。
その後どうしたか、憶えていませんが…。
>100万円以下なら株が手数料0円で買えます。ただし、VWAP値ですので注意。
株を買うとき、成り行きがいいのか、VWAPがいいのか、好みは分かれそうですが、VWAPがいいという人は一定数いそうです。
>2.単元株あるので保護預かりに移管(これで普通に現物株購入手数料無料が100万まで行ける)
単元株振替受付時間
ttps://www.smbcnikko.co.jp/service/online/trade/use/hour/index.html#A03
を見ますと、振替は翌営業日扱いになるので、これを使う場合、権利日前営業日にはクロスしておかないといけないようにも思えます。
こうなると、売りの金利・逆日歩リスクが大きくなるので、なかなか使いにくいのではないかとも思います。
特定口座の税金を考えると、約38万円~100万円までの銘柄を買いたいなら、楽天証券の大口一日信用買い→現引よりお得になりそうですが、貸株とか非貸借銘柄の売りとか、出口戦略まで考えると、イマイチ盛り上がらないような気もしないでもないです。
個人的にはクロスと言うよりかは優待現物保有株を買う時に使ってもいいかなと思いました。
ウォッチしている、いつも逆日歩が高くなったり、一般信用が取れないような優待銘柄が安くなうと現物を買う時があるのですが、
そういった時の手数料を少しでも安くするぐらいかもしれません。
あまり込み入った事を考えずに「500円から買える」「記事からワンコイン投資」といった、投資エントリー層に向けた良いきっかけづくりのイメージですね。
最近は小口に分けて手数料が馬鹿高い物も多いですので、キンカブの仕組みで買いなら0%にしているのはよくやっていると感じています。
ただ、売りの手数料が厳しいので単元まで買っておいて、信用売からの現渡しの手順が一つの手数料作戦かと思います。