当方によく質問で来る内容の一つが、「優待クロス(タダ取り)取引実行時に、配当落調整金で余計に取られてませんか?」という質問です。

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いつかこの質問に対して詳しくまとめた記事を書きたいと思っていましたが、今回書いてみました。

優待クロス(タダ取り)方法実行時の配当落調整金や税金などの取り扱いについて

ケースも複雑なので上手に伝えられているか分かりませんが、よく質問で多く取られているのではないか?という回答は「証券口座内の年末調整」や「確定申告」をしっかりできていれば、利益のないところから税金は取られる筈がないというのが回答です。

多くの方は配当では源泉税が取られて、配当調整金はその源泉税を考慮せずに支払われる部分が多いため税額分損をしていると感じてしまいます。

記事にも書きましたが「配当を株式数比例配分方式」「特定口座で源泉徴収あり」という一番多く設定している口座では、配当調整金が年末に損失として計上されることで、配当と相殺され再計算した時に、払いすぎていた分は還付されます。

少しややこしいのは配当調整金は配当ではないことですが、配当所得を分けて控除がどうとか細かく言う人は一般的には少ないでしょう。後はトレーダーの方で確定申告をすると、国保の金額が上がるから嫌だ!みたいな人もちょっと複雑になりそうです(最終手段の確定申告を使わないので)。

記事内である程度実例を上げて紹介したつもりですが、私でも完璧に内容をまかなったとは思っていません。ただ、安心できる材料の記事は出来たと思いますので、株主優待クロス取引の配当落調整金で不満や不安を感じた方は記事を読んで頂ければ幸いです。

優待クロス(タダ取り)方法実行時の配当落調整金や税金などの取り扱いについて

一般信用の配当落調整金の取り扱いが変更になった時期があり、その時にも物議を醸していたと思います。その為、今後計算方法が変わったりする可能性もあります。

また税制は毎年変わるものなので、より複雑になるかもしれませんし、もっと簡素化されるかもしれません。税金に関する問題はややこしいですが、少しでも理解力を高めて無駄な支払いは避けたいですね。

確定申告シーズンが近づいてきていますが、実際に重要なのは確定申告に向けた準備です。損出しの節税など、少ししておくだけで随分変わってきますので(20%以上は大きいですね)、理解を深めて頂ければと思います。

SBI証券のサイトでも詳しく載っています。

SBI証券は2015年から一般信用売建てに参入しており、株主優待クロス取引の利用証券として期待されています。ブログなどでもSBI証券を利用する人が増えていて、私も利用させていただいています。

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SBI証券では注意として差額があることを載せてくれています。意外と気づかないでビックリしてコストが掛かったと連絡してくる人が多いです。ただ、当方の記事で解説したように還付できるので安心してください。