本日は郵政グループ3社の上場日でした。
結果としては、どの銘柄も想定以上の結果を残したと言えそうです。
特にかんぽ生命は、予想を超える高騰にストップ高と、何かマザーズ小型株と勘違いしてないか？と思われるぐらい異常な過熱感となりました。
郵政３社上場、初値は郵政17％高、ゆうちょ銀16％高－かんぽ33％高に
（ブルームバーグ）：日本郵政とゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の郵政グループ３社が４日、東証１部市場に新規株式公開（ＩＰＯ）した。３社とも買い気配で始まり、午前９時30分すぎに日本郵政の売買が成立、初値は公開価格の1400円に対し17％高の1631円となった。
郵政とほぼ同時に寄り付いたゆうちょ銀は、公開価格の1450円に対し16％高の1680円で初値を形成。午前10時すぎに売買が成立したかんぽ生命の初値は、公開価格の2200円に対し33％高の2929円だった。
3社の初値結果を順に見ていきましょう。まずはゆうちょ銀行から
初値売りで約2.3万円のプラスです。当選者の方、おめでとうございます！
【7182】ゆうちょ銀行（公募価格1,450円）
初値：1,680円（公募比: +230円/+15.9%）
高値：1,693円
安値：1,635円
終値：1,671円
出来高：126,533,000株（公募売出総計：412,442,300株）
朝の気配では1700円超えも見えていましたが、結局初日では1700円を超えることはありませんでした。朝のふるい落としの後は、再び戻したりしつつも平穏な動きだったかもしれません。引けは初値より若干安く引けています。
当方直前初値予想が1650円ですので、ほぼ思惑通りでした。出来高をみるとまだまだ売らずに長期保有する層が多いというのが分かります。今後は長く持つリスク分ぐらいは株価は成長するかもしれません。ただ、予想よりは滑り出しは上だったイメージです。
ピタリ賞はなんと出ませんでした。
読者予想の平均値が1,660円で、初値も1,680円と切りの良い数字だったので出ると思いましたが、何気にニアピン賞もなしです。ただ、多くの方の予想通りになったと思います。
続いてかんぽ生命。
初値売りで約7.3万円のプラスです。当選者の方、おめでとうございます！
【7181】かんぽ生命保険（公募価格2,200円）
初値：2,929円（公募比: +729円/+33.1%）
高値：3,430円
安値：2,917円
終値：3,430円
出来高：41,461,100株（公募売出総計：66,000,000株）
朝の8,800円気配を見た方も多いと思います。流石にそれはないだろいうことで下げて3000円弱のところで値がつきましたが、しかしながら初日でストップ高を演じています。
大型の中でも吸収金額が小さいことから完全狙われた感じがしますね。初値でも想定よりかなり行き過ぎ感がありますが、指数や投資信託などの組み入れ前の先買いが加熱しています。これは、組入しないといけない方は、大変ですね。
当方としては銘柄判断的にかんぽ生命の評価を下げていましたので、目論見が外れたと思いましたが、BB時の取れなささを感じると、やはり需給か！と思ってしまいますね。
かんぽ生命もピタリ賞は出ませんでした。
2,929なんてなんか語呂合わせっぽい初値ですが、どちらかというと想定より高くなった初値です。ただ強気予想も多かったので、当たりがあっても良かったのにと感じます。
最後に日本郵政。
初値売りで約2.3万円のプラスです。当選者の方、おめでとうございます！
【6178】日本郵政（公募価格1,400円）
初値：1,631円（公募比: +231円/+16.5%）
高値：1,775円
安値：1,596円
終値：1,760円
出来高：168,451,300株（公募売出総計：495,000,000株）
日本郵政も朝の気配で1650円を超えてまずは一安心だったでしょう。その後、1650円辺りでウロウロしていましたが、午後になって動意づいて引けでは1,750円超えとなっています。
日本郵政が親会社になるわけですが、初日でも3社3様の株価の動きで面白かったのではないでしょうか？どうせ買うなら親玉保有しておこうという人も多いかもしれません。
とりあえず、初値良し、セカンダリー良しで郵政グループ3社の上場は大成功に終わったと結論付けられます。少なくとも代々の見せ場である新規上場はクリアしました、今後2回の売出を予定していますが、じっくりと株価がどうなるか？も楽しみの種の一つかもしれませんね。
日本郵政ピタリ賞は出ませんでした。
1,630円のニアピン賞もいませんでした。郵政グループ3社で一つぐらいは出ると思っていましたが、想定よりもやや高めだったからかもしれません。ただ平均値は1,701円とでていましたので当たりがあっても良かったんですがね。
郵政グループの初値結果の総括としては、大成功でしょう。
特にかんぽ生命は、高騰とも言える結果となりました。ストップ高まで演じる動きには私も驚きでした。一旦の過熱感が落ち着くところもあるでしょうが、しばらくは鉄は熱いうちに打て！的な流れかもしれません。
ただ、冷めた鉄は固く冷たいものです。一先ず上場儀式は、私も「踊って帰ろう！」と言わせて頂きましたが、それ以降は後の祭りとして締めたいと思います。
⇒【IPO初値結果一覧表】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに
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