2019年3月18日からSMBC日興証券が一般信用売建サービスを開始しました!
大手証券の参入ということで期待されていましたが、蓋を開けてみるとこれまでの一般信用売建サービスの業界図を塗り替えるぐらい威力のあるものと感じています。
個人的には一般信用売建で在庫不足による争奪戦はどうにかならないか?と思っていたので、こうやって大きなところがしっかりとサービスを開始してくれたのは嬉しいです。
SMBC日興証券の一般信用売建サービスの特徴
まだ開始して1週間程度ですが、現時点でのSMBC日興証券の一般信用売建サービスの特徴を紹介します。
- 銘柄数は2000銘柄以上
サービス開始早々、これまで断トツトップだったauカブコム証券に迫っています。というか上記データでは追い越しています。やはり大手証券でSMBC日興証券だとSMBCグループのバックアップの強みを感じますね。在庫確保に強みありです!
- 全て無期限長期(3年)
短期銘柄のように14~15日前に一斉に人気銘柄が争奪戦という仕組みではありません。そのため、在庫不足になる前に取ろうと集中することがなく好感が持てます。
また在庫の補充ですが、ある時間に一斉ではなくて営業時間中に随時補充作業されている雰囲気です。これは担当者の状況によって今後固まってくるのかもしれませんが、個人的には下手に決まっているよりは良いのかなと思っています。何時になったら争奪戦といった、チケットゲットのために連打する行為は好きになれません。
- 貸株料1.4%とかなり安い!
貸株料1.4%も大きな要素ですね。他社の短期売だと3.9%程度取られますので、早めにクロスしてもSMBC日興証券で取ったほうが貸株料が安いことになります。2倍ぐらい早めに取っても安いというのは大きく、この事で、まずSMBC日興証券に在庫があるならそちらで確保となります。
- ダイレクトコース信用取引手数料無料
これは一般信用売建サービスだからということではないのですが、条件無しで取引手数料無料です。株主優待クロス取引などでは小さなお得を積み重ねますので、手数料削減は至上命題です。もともと無料でおすすめできる証券会社でしたが、一般信用売建が使え、しかも銘柄在庫ともに豊富、金利手数料も安い、長期保持できると、すべての面でスペックが上のサービスという現状です。
サービス開始から早速、優待クロス族の中では証券会社の民族大移動というか地殻変動が置きている印象です。
SMBC日興証券が一般信用売建サービスを始めたことでこれからの動き
2019年3月銘柄で早速、優待クロス取引の流れが変わってきていることを感じています。特に、これまでは手数料無料が一番やり安かった楽天証券が争奪一番手で、取れなければ他の証券会社で取引手数料を考えながら取得していた人も多いでしょう。
3月優待でも在庫数を追っているとSMBC日興証券があるなら楽天証券は次の手の印象で、在庫が減りにくくなっています。流石に人気優待は在庫がありませんが、人気優待に関してももっと早くからSMBC日興証券で登場すれば先にとっても手数料が安くなるということがおきます(貸株料が安いため)。
今まではauカブコム証券が在庫豊富でしたが、取引手数料などがネックなので最後まで残っていることもありました。今後は供給も豊富になることで、少し争奪戦が楽になるのではと嬉しい流れになると予想します。
さらに、他の証券会社がスペックで負けっぱなしだと、一般信用の在庫の確保をしても利用されず損をすることになりますので、今度は手数料面での競争が起きてくれればと思っています。在庫確保して使われないことを考えれば、手数料を下げてでも使ってもらうという努力が証券会社には必要でしょう。今後のサービス競争合戦を楽しみにしながら、私達はまずはSMBC日興証券で確保という動きになりそうですね。
証券会社7社(松井・カブドットコム・SBI・楽天・GMOクリック・大和・岩井コスモ)一般信用売り建て可能銘柄リスト
当方の一般信用売建可能リストもマネックス証券の参入が始まって状況が出揃えば、全ての証券会社を上手に表示できるよう努めます。現状、SMBC日興証券追加版もテスト公開していますが、一覧で見るとSMBC日興証券の強みも感じ取れますね。
101年目を迎えるSMBC日興証券は本気で今オススメです。大手証券がここまでネット証券に手数料などで勝る状況になるとは思ってませんでした。正直ネット専業証券はこのままだとネット専業の特徴のお株を奪われている状況です。