何やら召喚獣のような名前の赤字バイオ銘柄の登場です。「ペルセウス」はギリシャ神話の英雄で星座でも出てくるので知っている人も多いでしょう。「プロテオミクス」はタンパク質の研究の総称みたいですね。社名の規模感がすごいです。
創薬や抗体分野で主にがん治療みたいですね。東京大学発の創薬ベンチャーです。筆頭株主には富士フィルムとなっています。
想定価格は960円。主幹事はみずほ証券です。
吸収金額が想定価格ベースで約32.7億円で、東証マザーズ上場の中型IPOです。
上場ラッシュ中に出てくる赤字バイオIPOということになりそうです。ちょうど新型コロナウィルスで医療は注目を浴びていますが、抗体といってもがん治療分野になります。連想は・・・ちょっと厳しいかも知れません。
売出なしですが、公募株数が約300万枚とかなりの量です。既存株主にはベンチャーキャピタルなどの出資が多くロックアップがかかっています。売出なしですので意外と公開価格では、期待出来るかも知れませんね。V.C.がこれだけ投資しているということは期待できる裏返しともみれます。
パイプラインがある程度進んでいて、今後のがん治療では使われる可能性は高そうと感じます。詳しいことは分かりませんので、あまり突っ込まずにIPO視点で考えたいと思います(笑)
上場時期が3月の上場ラッシュの後半部分でやや買い疲れとなっているところにギャンブル感のある赤字バイオIPOにどれだけ資金が入るかですね。売出0でベンチャーキャピタルにも「90日or1.5倍」というロックアップが付いていますので、短期ギャンブルに乗れるかどうかが焦点でしょう。
第一印象では微妙で、ギャンブルIPOが好きかどうかで参加姿勢が分かれそうです。吸収金額30億超えは大きいと言えば大きいですが、なかなか絶妙などっちとも言い難い規模感です。このあたりはみずほ証券らしく調整してきている気がします。
バイオ系IPOが出てきたのは3月IPOのラインナップにまた一つ、バラエティ豊かにしてくれたなと思います。完全に好きか嫌いかになりそうですが、タイミングはあまり良いとは言えないと思っています。
初値予想もお願い致します。