東証2部上場案件の登場です。上場の噂のあったドリームベッドですね。東証2部上場らしい地味な事業ですが、個人的には東証2部案件は分かりやすい知名度がある方が結果が良いと思っているので、ドリームベッドはそれにマッチした事業内容だと思います。
広島県に本店を持つベッド屋さんです。1957年設立アメリカ軍の払い下げ品からベッド修理販売と戦後の雰囲気まで感じます。その流れからか全米No.1ベッドブランドのSerta(サータ)の日本販売ライセンスを持っています。
想定価格は1,400円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで約27.6億円で、東証2部上場の中型案件です。
筆頭株主のブルーインベストメントが半分売出しでやや出口部分もありますが、上位株主をみると「もみじ銀行」や「ひろぎん」といった広島らしい地元金融機関の支援をしっかり受けています。広島は歴史的にも木工家具など強いイメージがありますので、広島本店なのは逆にイメージが良いです。
ブランド的にはマットレスがやはりSerta(サータ)ですね。自社ブランドではベッドフレーム(木工家具)、ウォーターベッドに強みです。
業績は売上高が横ばい利益は低下傾向という、如何にも斜陽産業のような動きをしているのは残念ですね。コロナ禍でホテル業が厳しく、廃業したホテルのマットレスが大量に余っているというニュースも見たことがあります。
一方でホテル品質のベッドマットレスを自宅にという需要も高まっていそうで、家具屋さんで高級ベッドとしてSerta(サータ)のブランドをよく見るようにもなったと思います。寝具業界は上場会社も複数ある中の船出ですので決して易しい上場ではないと思いますが、なんとなく「高級寝具メーカー」には頑張ってほしいと思ったりもしています。
ドリームベッドのIPOでもし儲かればSertaのマットレスでも買ってあげましょう。
第一印象でいうと東証2部上場で地味感は否めないことから、初値を手放しで期待はできませんが、野村證券主幹事で頑張って格好を見せてほしいです。
野村證券といえば最近IPO取り扱いを発表したLINE証券です。東証2部上場案件で本則上場であることから取り扱いに期待が高まります。
LINE証券ではあまりIPO取り扱いが話題にならない最初のうちに1つゲットしてみたいところです。
初値予想もお願い致します。