電気自動車関連のテーマ性のある企業の登場です。日立と住友ベークライドなどの共同出資で設立、ファンドが買い取ってここまで育てて換金上場ですね。株主は3名しかいません。筆頭ファンドの大量放出です。
銅箔を作っている会社です。車載電池や回路基板などで使われます。性能が高いところが押しの部分でしょうか?ただ、どこまで競争力に期待して良いのかは判断が難しいですね。
想定価格は2,480円。主幹事はSMBC日興証券です。
吸収金額が想定価格ベースで約178億円で、東証マザーズ上場の大型IPOです。
銅箔メーカー世界シェアなどで調べてみてもあまり「日本電解」の名は出てきません。明らかに中国や台湾メーカーが押していて、日本の新規上場企業が伸びる見込みは何処なのだろうと感じるところはあります。
歩みをみる工場開設やメーカー買収などもあって右上の矢印で常に伸びているようにも感じますが、大手ファンドの買収で上場で売出しIPOというのは、これから参戦する人たちにとっては成長力の疑問視は当然でしょう。
EV需要や半導体基板の需要の増加は恐らく続くでしょうから、やはり肝はグローバルの中での他のメーカーとのシェア争いで勝てるのか?だと思います。技術的に高品質で低価格を武器にできるか?で日本メーカーは低価格戦略で弱いところが気がかりです。
本店は茨城県にあるところも日立らしさがありますね。ホームページに本社の写真らしきものが載っていますが、どこかほのぼのとしていて施設の古さも感じます。BBスタンスは大手IPO予想会社のレポートを見ながら考えたいと思います。
SMBC日興証券主幹事案件は6月IPOはデコルテといい、やや事業内容に期待して良いのか疑問でファンドのイグジット系IPO2つとなりました。規模も大きくIPOのゲット自体は容易になっていると思いますが、儲かるかどうかは別な状況ですので、しっかり見極めることが大切になりそうです。
ただ、申し込めば当たる可能性が高いのでSMBC日興証券を持っていれば6月IPOを楽しめる可能性は高くなっています。
6月IPOは数が非常に増えているので数撃ちゃ当たる様相ですが、当たった銘柄だけが公募割れという憂き目に合わないように注意したいですね。
初値予想もお願い致します。