コロナ禍で2020年4月のIPOは中止ラッシュでしたが、ほとんどの銘柄がそろそろ再承認で上場完了となりそうです。残り2社程度が残っていますが、中止延期になったことで後ろ倒しでIPOが密集するのはちょっとしんどい部分はあります。

ステムセル研究所(7096)のIPO新規上場情報

stemcell

有名な「さい帯血(へその緒)バンク」のステムセルです。事業が独特ですのでIPOでは好感される内容でしょう。再生医療ビジネスとして将来性が大きく期待されています。

想定価格は2,540円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで約24.2億円で、東証マザーズ上場の中規模IPOです。

親会社が上場企業の日本トリム(6788)になります。昨年上場予定時に少しホームページを覗きましたが1年経って雰囲気が変わった気がします。前よりも落ち着いた感じで、分かりやすさから信頼感タイプに見えますね。

stemcell_gyoseki

ステムセルのような未来のためのビジネスは、結構業績赤字でも続ける感じかと思いきやすでに利益も十分出していて、成長力も感じます。「バンク」というぐらいストック系のビジネスでもあるので上場時点で業績でもこれだけ結果が残せているのは期待できそうです。

中長期的な展望です。

stemcell_tenkai

現時点でも1番のさい帯血バンク事業のパイオニアとして活躍していますが、さらなる再生医療への適用・貢献、海外進出は大きな魅力でしょう。少子化の日本よりも必要とする国がたくさんあるかもしれません。

医療研究では「中枢神経系疾患」への再生医療は気になる人も多いかもしれませんね。子孫のためなら惜しみなくお金を使うというのが一般的な人間の考えだと思います。現時点ではさい帯血バンクは高額かもしれませんが、普及が進めば低価格化などにも期待が進むかもしれません。

他のIPOとは違って事業に対して応援の意味でも投資したくなる企業ですね。主幹事は野村證券ということでやや高めの値付けをされるかもしれませんが、それでも期待度から伸びそうな気がします。

高くても中長期投資で保有するぞという人が多そうなIPOと予想します。私もIPOで何とか手に入れたいなぁと単純に思ってしまう銘柄です。

黒澤が保有している全証券会社27社の特徴と感想を随時更新

LINE証券での委託幹事請負にも期待しましょう。ステムセルはちょっと関わっておきたいIPOとも思えます。

ステムセル研究所(7096)のIPO新規上場情報

初値予想もお願い致します。

IPO初値予想、読者予想の結果と投票所