止まらない株式取引手数料無料化の流れの中で、一つの無料化の目安の水準になっている一つが「1日の約定代金100万円以下までなら取引手数料無料」というテーブルです。現物取引でも無料ですので金利手数料などもなく、本当に手数料が掛かりません。
2021年8月2日現在で上場している会社は3900銘柄ほどですが、そのうち単元株で100万以下で買えるのはおよそ50社を除いた銘柄数ですので、ほぼ99%程度の株は取引手数料無料で買える状態になります。
なかなか凄い状態ですが、まだ全ての証券会社でこの取引手数料体系ではないので、現時点で1日100万までの約定代金では取引手数料無料という証券会社を紹介します。
細かい取引手数料を調べるには下記の手数料比較一覧ページが便利です。
1日定額プランで合計約定代金100万円まで手数料無料です。
もともとGMOクリック証券は手数料の安さとネット上での取引ツールの使いやすさで勝負していますので、このラインには載ってきています。たまにIPOの取り扱いもしますし、さらに株主優待で取引手数料キャッシュバックもありますので、信用取引で手数料がかかってもキャッシュバックが使えます。
定額プランで合計約定代金100万円まで手数料無料です。なお、信用取引は無料で現物取引とは分けて計算されますので、約定枠的には広いです。
ライブスター証券のことから取引手数料勝負でした。SBIグループになってもこの動きに変わりはありません。いい動きではありますが、個人的にはいつかSBI証券に吸収されないか不安ですので、このまま取引手数料を考える人向けに手数料面のサービスで早く手を打つ会社であって欲しいですね。
ネット証券最大手のSBI証券もアクティブプランで約定代金100万まで無料です。またアクティブプランでは現物・信用(制度)・信用(一般)の3つで計算を分けて、いずれも100万円まで取引手数料0円ですので、合計300万円まで枠があります。
最大手のSBI証券で取引手数料でこのサービスですので、他のネット証券で追随できてないところは何か別のサービスで特筆するものがないなら使う理由がなくなるぐらいの攻め方ですね。
SBI証券のライバル楽天証券も約定代金100万まで取引手数料無料です。ただし一日定額コースになります。大口優遇プログラムがある超割コースにしている人も多いともいます。その場合は大口優遇で現物取引は10万まで、信用取引は全額無料ですね。
差別化という意味では楽天証券は大口優遇を継続して超割コースというのは使い勝手が良い状況と言えそうです。出来れば超割で大口優遇なら100万まで手数料無料ぐらいにして欲しいですが、ここは我慢でしょうか?
2021年7月の手数料サービス改善で一日定額手数料コースを導入、100万円までの約定代金なら取引手数料0円です。ただし、現物・信用取引合算タイプです。
過去に取引手数料無料化に向けて信用取引手数料を全て無料にしましたが、金利や他の手数料(現引・現渡)で取っていたことが容易にバレて?不評だったためすぐに改善しました。
先んじて改善しようという力は感じられます。個人的にはauグループになった強みはまだ出てないと思うので、今後はポイント系、決済系でのサービスが増えると思っています。
実はこの分野でも頑張っているので目立たなくてやや残念な岡三オンライン証券です。こちらは定額プランで現物100万+信用100万まで取引手数料0円です。
ここまで挙げた証券会社の中でもかなり条件が良いと言えそうです。個人的には好きな証券会社なのですが、知名度の点で何故か低いのが残念ですね。岡三オンライン証券は本気で使える証券会社だと思っています。
その他、スマホ証券系ではLINE証券やスマートプラス(STREAM)など約定代金に関わらず取引手数料が無料というのがありますが、取引がスマホ画面からとか、銘柄数が少ないなど制限されている部分もありますので注意も必要です。
ここで抜粋した6つの証券会社を全て使い分ければ単純に6倍して600万分ぐらいの約定代金ぐらいなら取引手数料が掛からずに株取引が出来ることになります。もう十分、取引手数料無料の時代は来ていると言えそうです。
今後は証券会社も取引手数料の収入が当てにできなさそうで大変かと思います。ただ、その分ライトユーザーが取引を活性化させることで投資市場への資金流入を願っているでしょう。せっかくの取引手数料引き下げのサービスですので、十分使いこなしていきたいですね。