本日は7社同時上場予定でしたが、1社が値付かずで2日目持ち越しとなり6社の初値が付いています。思っていたよりも善戦したというのが普通の見方ですが、厳しいと思われているものはしっかり公募割れ・・・、過密上場ラッシュ分の影響を受けつつ進んだ感はありますね。
同日のレポートは1ページに纏めておきたいので、長くなりますが初値と初日の状況をまとめておきたいと思います。
まずはタカヨシ(9259)から。
初値売りで約1.4万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。
【タカヨシ(9259)】(公募価格1,560円)
初値:1,700円(公募比: +140円/+9.0%)
高値:1,720円
安値:1,520円
終値:1,613円
出来高:1,053,600株(公募売出総計:1,415,000株)
初値は1,700円とBB時に予想していた値でした。直前の気配で引き下げてしまいましたが、結果的に初値予想は難しいですね。初日の安値では一旦公開価格を割れていますので不安定なIPO相場になっているのが分かります。ただ、ちゃんと公開価格よりも上で値がついているあたり、野村證券主幹事案件はしっかりしているなぁと印象付いたかもしれません。
こうやってちゃんと初日で公開価格よりも高いことを見せるのは野村證券の手腕が光っていると思います。IPOでは野村が外せないのはこういうしっかりした結果の積み重ねが活きているからでしょう。
正直、社名からも感じるように地味な部分もあるIPOです。ここから中長期でどうなっていくのかも気になりますね。地味にジリジリ成長してくれるのが一番いいですが・・・。
こちらはピタリ賞がでました。pika様、FFT様が的中です。
Amazonギフト券はメルアド記載の関係でFFT様確定ですね。読者予想の平均もほぼ1,700円で、概ね期待度通りの初値結果でした。7社同時上場を恐れすぎましたが、しっかりした結果になったのは良かったです。
次にCS-C(9258)。
初値売りで約1.9万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。
【CS-C(9258)】(公募価格1,010円)
初値:1,205円(公募比: +195円/+19.3%)
高値:1,479円
安値:1,155円
終値:1,420円
出来高:9,788,100株(公募売出総計:1,875,000株)
SBI証券主幹事のCS-Cはほどほどの結果で着地しました。とりあえず初値プラスでOKで、初日の動きもしっかり伸びてくれたので見栄えはなかなかいいです。12月IPOでSBI証券主幹事案件が一つでも取れていたら勝負になりましたね。
出来高もかなり付いており公募売出総計を約5回転です。結構売買された印象で、それで初値よりも高い位置で引けていますので優良IPOと言って良いでしょう。B級評価しておいてよかったです。
SBI証券主幹事ですのでチャレンジポイントの換算もしておきます。
とりあえず60Pぐらい入れれば1枚貰えた印象もあるので、60P投入で計算してみます。1枚配分だったことで、明らかにポイント消化を狙った変なロジック組んだ気がしますね。
1.95万x1枚セット÷60P≒315円となりました。低いポイントで当選できた方はラッキーですが、CS-Cは枚数的に3枚セットとか期待していたと思うので、高いポイントを投じた人も多いでしょう。なんだかSBI証券も抽選ロジックをいじったりしてくるので困りものです。
今までの経過からセット配分の枚数を買える抽選は出来るようになっていそうですね。
こちらはピタリ賞がでませんでした。
読者予想の平均はSBI証券主幹事のときはやや高めに出ます(当選して期待して投稿する人が多い)。それでも1600円程度ですので、結果的には初値プラス、セカンダリープラスなんだから良かったと言えそうです。
3つ目にGreen Earth Institute(9212)。
初値売りでプラマイ0です。公募当選者の方は手数料割れですね。
⇒Green Earth Institute(9212)のIPO新規上場情報
【Green Earth Institute(9212)】(公募価格1,160円)
初値:1,160円(公募比: 0円/0.0%)
高値:1,460円
安値:1,160円
終値:1,460円
出来高:2,568,200株(公募売出総計:3,840,200株)
初値は公募同値と頑張りました。案外初値でも頑張ったことで買いを誘ったのか?すぐにストップ高まで跳ね上がっています。前日予想では公募割れならズルズル下がると記載しましたが、事業自体は注目されやすいと書きました。公募割れでなく、公募同値と踏ん張ったことで初日から大逆転の動きが見られた気がしますね。
来週以降続くかは難しいですが、とりあえず強ければ追いかけるというのがIPOの良い波の乗り方です。少しは見どころが続くかもしれませんね。みずほ証券が少しだけ気概を見せた結果になっています。
当方もようやく12月IPOで公募株が利益に化けてくれました。
こちらはピタリ賞がでました。3名の方が的中しています。
こういう尖ったことをやっているIPOは激しい動きになりやすいですね。読者予想も難しかったのではないかと思いますが、結果的に初値同値で落ち着きましたね。
4つ目にサスメド(4263)。
初値売りで約9000円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。
【サスメド(4263)】(公募価格1,410円)
初値:1,500円(公募比: +90円/+6.4%)
高値:1,900円
安値:1,426円
終値:1,820円
出来高:3,933,900株(公募売出総計:2,593,000株)
こちらも初値プラススタートで始まり、初日の動きも右肩上がりのチャートで好調ですね。こういう形で初値プラス・セカンダリープラスが微量でもいいので継続してくれるとIPOの雰囲気も良くなります。それもやはり初値で頑張ることで注目度の点で冷え込まないことが重要ですね。
当方は直前の気配から大きく下げてしまって予想を外しましたが、BB前の通りC級ではどっちにも転ぶと思っています。今回はいい方向に転がってくれてよかったです。
SMBC日興証券主幹事の案件ですね。事業的には面白い内容で、今後も伸びて欲しいところです。
結局、SMBC日興証券さんも良いIPOもあるし結果が奮わないIPOも出てきました。取捨選別が難しいところですが、今年の12月は数が多い上に判断が微妙に分かれてしまう銘柄が多かった気がします。
こちらはピタリ賞がでました。4名の的中です。
読者予想の中央値がちょうど1,500円ですね。読者予想の精度恐るべしです。私もちょっと直前に弱気になりすぎたかもしれません。それにしても直前でも分からないぐらいIPO初値予想難解になってますね。予想会社もここ最近外しまくってますので、勘弁してください(泣)
5つ目にニフティライフスタイル(4262)。
初値売りで約2万円のマイナスです。公募当選者の方、残念でした。
【ニフティライフスタイル(4262)】(公募価格2,000円)
初値:1,800円(公募比: -200円/-10.0%)
高値:1,823円
安値:1,601円
終値:1,721円
出来高:1,454,300株(公募売出総計:2,100,000株)
ここからは公募割れとなった銘柄の紹介です。こちらは引受価格でも止まらずの1,800円という結果でした。やはり事業の中に一発で分かるようなキラリと光るものがないと上場時に人気がないですね。ニフティライフスタイルはオンライン内見ぐらいでしょうか?
当方も変なところSBI証券で当選となっていただけに人気薄なのは感じていましたので、この結果は仕方のないところと思っています。公開価格2,000円は随分遠くなったように見えますが、超えることあるのでしょうかね?
こちらはみずほ証券主幹事案件です。この12月の上場ラッシュでみずほ証券は厳しい結果をいくつも出しています。あまり印象を悪くすると主幹事としてどうなの?になりそうですが、今後のIPOにも注目です。
こちらはニアピン賞がでました。一徹様の1,803円がニアピンです。
引受価格ぐらいでは止まると予想していた人が多いと思いますが、それよりも下まで落ちてしまうと厳しいです。出来高も全然伴っておらず買い手が殆どない状況となっています。もう後は業績で見返すしかなさそうなIPOになっています。
6つ目に長栄(2993)。
初値売りで約1.5万円のマイナスです。公募当選者の方、残念でした。
【長栄(2993)】(公募価格1,800円)
初値:1,656円(公募比: -144円/-8.0%)
高値:1,750円
安値:1,633円
終値:1,650円
出来高:600,700株(公募売出総計:1,080,000株)
こちらは引受価格での公募割れです。7社同時上場で最も地味と感じ取られるIPOですので仕方がないでしょう。仮条件でも随分と下げていますし、東証2部&不動産セクターでPER的にももともと割安です。超IPOディスカウントが付いている気がしますが、それでも初値や初日では盛り上がらないですね。
逆に言うと、この水準はバリュー株としてはかなりオススメとは言えます。地味に安定性のある不動産業ですので、初値こそ厳しかったですが見直し買いや長期的な目線で見れば面白いのではないでしょうか?
SMBC日興証券主幹事の案件です。短期的には残念でしたが、長期的にどうなるか今後も見ておきたいです。IPOもこうやって色々あっていいと思います。
微妙評価させてもらいましたし、安いなら長期で勝てれば問題ないでしょう。特に東証2部上場銘柄で安く始まったものは狙い目のものは多いですね。しかし来年からは上場市場再編で、上場市場でどうみるかは戦略が変わってきそうです。
こちらはピタリ賞がでました。9名の方が的中です。
引受価格で止まる結果となり、読者予想的にはラッキー問題でしたね。当方も直前予想は無事的中です。初値予想を続けている読者さんも、予想を続けることでIPOとの付き合い方もだいぶ慣れているのではないでしょうか?とりあえず予想してみることは実力が付きますね。
最後に、2日目持ち越しとなったエフ・コードを見ておきましょう。
最終気配4,650円で約4.7倍の買い越し状況です。
フル板合致点は表示できる8,080円を振り切っていましたね。売り玉が少なすぎて合致する気配がまったくない状況でした。月曜日は即金規制に2社の上場。さらに金曜日で一旦手仕舞い気味だった直近IPOに対しても物色があると思いますので荒れる展開にはなりそうですね。
正直8,000円とかやりすぎだと思うのですが、どうしても上場ラッシュでは強弱が激しくなってしまいますね。セカンダリー勢が下手に苦しむ結果も困るので何とかなって欲しいです。
以上、7社(6社)の初値レポートです。結果的に公募割れは2社に落ち着きました。一大イベントの超上場ラッシュも終わってみれば、そこそこ結果を残したと言えるかもしれません。公募割れ銘柄もいくつかはすでに公開価格奪還していますし、逃げ道も作られていました。
後は年末超えの見直し買いを見越した勝負ができるかどうかですね。翌年の2月IPOの足音も聞こえてきたので、攻めるなら変に割高感がないものが良いかもしれません。
⇒【IPO初値結果一覧表】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに
初値結果はチャートなどを載せてまとめて記事にしたいので速報は遅いですが、
黒澤のツイッターでは初値速報を流しています。
https://twitter.com/96funnews
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皆さんの初値予想が役に立っています。引き続き、初値予想をお願い致します。
タカヨシのピタリ賞
>Amazonギフト券はメルアド記載の関係でpika様確定ですね。
逆じゃないですか?
pika様がメルアド無しです。
失礼しました。反対でしたね。修正しました。
なお、抽選時には機械的に的中者を割り出してますので、恐らく間違いなく抽選できると思っています。番号振るのは機械抽選ですが、その番号決めるのは手動サイコロです・・・。