6月のIPO新規承認3件目です。ここから再び新規承認が増えそうですね。
やや大型の医療支援系企業の登場です。

シーユーシー(9158)のIPO新規上場情報

「CUC」はChange Until Changeで「変わるまで、変わる。」というモットーで医療業界の負の部分を変えていく姿勢で事業に取り組んでいます。

想定価格は1,670円。主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券とみずほ証券の共同主幹事です。
吸収金額が想定価格ベースで122億円で、東証グロース上場の大型IPOです。

やや規模の大きい銘柄ですが医療サービス系ということで需要の高さを意識して評価されるかどうか?というのが第一印象として感じました。銘柄の横顔を見ていきましょう。

目論見書の最初の方に分かりやすく、会社のプロフィールみたいなものを載せています。目論見書をパラッと見ると分かるのですが、医療系サービスを運営しているだけあって、きめ細やかさが見える内容でした。シンプルに見やすく、そして嘘偽りなく載せる姿勢が良いですね。業績好調でIPOするだけあって紹介しやすいのかも知れません。

特に載せ方が良いなと思った部分が売上の伸び方のグラフです。新型コロナウイルスのワクチン接種支援や在宅治療で大きく伸びているのですが、そこは一時的に大きく伸びた部分で上場後は期待できませんので、それを除いてもしっかりと業績が伸びていることを示しています

CUCの2大事業は「医療機関支援セグメント」「訪問看護セグメント」の2つになります。どちらのサービスも需要も高く引き続き伸びそうです。

1つ目の医療機関支援ですが、特徴としてはただの医療従事者派遣だけでなく、幹部的な戦略策定。不動産や給食サービスまで提供しています。地方では医療崩壊と言われたりするほど病院経営も苦しい地域があると思いますが、包括的にサポートする必要性が高いので、今後も盛り上がりそうな事業です。

訪問看護も全国的に非常に増えているサービスですね。看護師不足も長く言われていますが、こちらの訪問看護を提供するサービスはたけのこのように増えているように思います。老人ホームか訪問看護ステーションかレベルですね。こちらも施設数やケア時間数など年々増えていて好調な事業です。

事業推移に関しては、新型コロナウイルスの特需によって成長が分かりづらくなっていますね。やや織り込んだ価格設定での上場となる部分が公募組にとっては悩ましいポイントになりそうです。

筆頭株主はエムスリーです。なお、売出なしで全数公募となります。エムスリーの医療関係サービスでも特に充実した伸びを見せていて上場までCUCだけでも十分な企業になったと言えそうですね。IPO初値視点では一応、敬遠される親子上場にはなります。総合的にみれば今のIPO地合いが継続前提ならまずまず良しとされそうなIPOです。

auカブコム証券 口座開設

三菱UFJモルガン・スタンレー証券が主幹事なのでauカブコム証券の出番でもありますね。しっかり小遣い案件になりそうなので注目です。

シーユーシー(9158)のIPO新規上場情報

初値予想もお願い致します。

IPO初値予想、読者予想の結果と投票所