一気通貫のDX支援企業の上場が多いですね。
先程他のIPOをチェックして、こちらもチェックしたらまた同じような事業内容か?となっています。
事業内容はクラウド技術やデータ・AI活用のDXソリューション事業。クラウドはAWS(Amazon Web Services)はMicrosoft Azureなどを活用導入する形で、もはや多くの上場企業が出てきている業界ですね。
想定価格は1,080円。主幹事はみずほ証券です。
吸収金額が想定価格ベースで9.1億円で、東証グロース上場の小型IPOです。
ぱっと見のIPOスペックではとりあえず初値上昇が伺えそうなIPOとなりますが、少し詳しく新規承認時の第一印象を追っかけてみましょう。
サービス内容は一気通貫でのDXソリューション事業です。複数の自社開発のプロダクトも用意して導入相手にとってはサービス内容が分かりやすいのが特徴でしょうか?
特徴的な事業展開の1つ目として書かれているのが「BTCアプローチ」。ビットコインでアプローチするのではなくて「B(Business)」「T(Technology)」「C(Creative)」の頭文字を取って重要な三要素すべての能力を持っていることをアピールしています。どこかが突出ではなくて総合的に出来るというのが他社との違いとして上げられています。
さらにハイブリッドアプローチと称して、収益性の高いビジネスアプローチを目指しています。書いている文章を見ると顧客を捕捉、クロスセル、アップセル戦略とちょっと小売業的な雰囲気満載ですが、そこには顧客満足度が必要になりますので、ただの技術屋ではなくて売り方も大事というのは特徴かもしれません。
業績です。創業から10期を超えてDX関連ですのでしっかりと利益も残しつつ、現在は他社とのシェア争いの中、どうやって売上と利益を伸ばしていくか?と言うところでしょうか?DX関連の上場企業はもうかなり多いので、上場することによる認知度や安心感のメリットは少ないかも知れませんが、非上場よりは上場企業のほうが顧客は向いてくれそうな事業ですので期待したいと思います。
上場時に電通グループなどは全数売り出します。今後は代理店的な立場の関与が薄くなりそうで、自社のセールスがどこまで進むかに注目したいところですね。
ここ数年でIPOの世界では「DX」はもはや新規性とは言えない状況になっていています。ただ、出てくる企業は業績の伸びが見て取れますので、まだまだ需要の高い分野とは言えそうです。上場規模感や業績、業種を総合すると初値はある程度安泰というのが第一印象です。
「AR」ってあるからAugmented Reality「仮想空間の情報やコンテンツを現実世界に重ね合わせて表示する技術」のことかと思ったら沿革を見ると「Alternative Resolution」の略らしいです。
初値予想もお願い致します。