不動産テック系?のIPOが久しぶりに登場です。
不動産セクターは地合いに非常に影響されやすい印象ですので、今の良好地合いが続くかが焦点になりそうですね。

リアルゲイト(5532)のIPO新規上場情報

事業内容は「不動産関係」を全て載せているような感じですね。「築古ビルのリノベーション」「新築ビルでもアイデア企画」が得意そうです。

想定価格は1,790円。主幹事は大和証券です。
吸収金額が想定価格ベースで13.7
億円で、東証グロース上場の中型IPOです。

得意とする不動産事業スタイルがざっくり2種類載っていますので紹介します。

まずは築古ビルの再生事業です。バブル期に都心に多く建てられた低層階に店舗、上層階に住居といったビルをリノベーションして、最近流行りのスモールオフィス(SOHO)を多く用意することで単価アップを目指します。内装なども今風にすることで収益性を高める事業です。

新築の開発時にも中古ビルの再生を活かした知見を前もって立案して、コワーキングスペースなど収益性の高いスペースに最初からするという作戦のようです。

まとめて「フレキシブルワークプレイス事業」と謳っていますね。働き方の変化により求められている物件に不動産も姿を変えていかないといけない、そうすることで収益性の高い物件になるという構図のようです。

本社のある「北参道エリア」では複数のプロジェクトで街づくりと融和した特徴的な外観のビルも複数手掛けているようですので、訪れることが出来る人は直に見てみても良いかも知れませんね。原宿ですので不動産にも進んだカルチャー的なものを取り入れるというのがマッチしていそうです。

実績も分かりやすくグラフで載せていますが、インパクトは薄いもののジリジリと成長し続けている不動産業らしい成長戦略です。賃料収入などストック型収入がメインになりますが、施工請負のフロー収入も増やしています。基本、都心部の不動産運営でジリジリと拡大している不動産会社の上場という見方で良さそうです。

業績は利益を見る限りでは横ばいですね。成長性では不動産セクターですので評価しづらそうです。IPO初値的にはそれほど人気化しない事業ですので注意が必要で、やはり最初に挙げたように地合いの影響が初値に大きく影響しそうなIPOですね。今は地合いが良さげですので、今の流れで上場日まで迎えてくれると初値は期待出来ると思います。

後は6月末のIPOが全てで揃ってから比較しながらBBスタンスを決めていきたいところですね。このレベルのIPOなら微妙評価されていてもとりあえず申し込んでおいたほうが、総合的にプラスになるというのがIPOプライマリー市場の視点になりそうです。

リアルゲイト(5532)のIPO新規上場情報

初値予想もお願い致します。

IPO初値予想、読者予想の結果と投票所