本日は地方単独上場銘柄の登場です。6月27日はこれで3社同時上場ですね。
なお、札証への上場ですがアンビシャスではなくいきなり本則への上場です。
過去情報を振り返ってみましたが、札証本則に上場するのは初の模様です。

GSI(5579)のIPO新規上場情報

札幌に本店を置くSE企業です。従業員が500人弱もいるのでかなりの大手企業になります。規模感的にはグロース上場でもいいのでしょうが、本店北海道ということでゆかりのある札証を選択したのでしょうか?GSIは「GLUE SOFTWARE INNOVATION」の略のようです。IPO界では英文字3文字は鬼門ですね。

想定価格は1,300円。主幹事は岡三証券です。
吸収金額が想定価格ベースで4.48億円で、札証本則上場の小型IPOです。

まずは札証でもアンビシャスではなく本則市場への上場になりますので上場基準を見てみました。

株主数は300人以上、流通株式も25%以上などアンビシャスに比べて結構厳しい基準です。この基準を見ると、上場時に公募株をなるべく広く浅く配る必要がありそうに見えるので、主幹事の岡三証券の手腕が必要になりそうです。

ネットの岡三オンラインでもIPO当選が拝めそうな銘柄で期待したいですね。

事業内容に戻りますが大手企業グループを中心にシステム開発の請負をしています。

サービスの内98%が受託ではなく常駐開発支援です。いわゆるプロパーではなくて派遣さんみたいな形で社内に「GSI」の名刺を付けて働いている人たちでしょう。様々な分野で実際に動いているのはこういった人たちだったりしますね。業種で見ると「情報通信業」「金融業・保険業」が多くIT系の開発部隊が多そうです。それにしても円グラフはなぜ割合の多いものから載せないんでしょうかね?見にくいですね。

事業系統図の方をみるとややこしさが見えますね。サービスの流れが二重構造になっているのを堂々と出しています。そのまま派遣契約は良いですが、準委任契約とか請負契約とか、あまり良く思われていないグレーゾーンと呼ばれている契約部分です。

業界の明暗の部分はIPOではあまり関係ないでしょうから業績推移などを見ていきましょう。

綺麗な右肩上がりの成長を遂げており、IT分野での人材不足が謳われる中、引き続き好調な需要がある仕事にはなりそうです。北海道に本社を置くことで、このような会社が首都圏や都市圏から遠い存在というのは逆にメリットなのかも知れません。

人材派遣のパソナグループも本社を淡路島に移しましたが、こういった派遣とか請負契約をこなす企業は地方本店にして活動していくというのが、増えていくような気がします。

初値視点で見ると札証本則上場がどうなのか?というところで初値では厳しくなりそうな予感です。すでに3社同時上場ですし6月末の過密スケジュールの中では、買いが分散し、かなり閑散としてそうな情景が想像できます。

公開価格に割安感があるならば、初値ではなく上場後いつかは公開価格超えは見られるぐらいの覚悟で参加するIPOになりそうです。仮条件発表時までにもう少し詳しく調べてBBスタンス他、戦略を考えたいと思います。

公募株ゲットには岡三オンラインが活きてきそうなので、当方ページからはキャンペーンもありますし、とりあえず口座を作っておくことをオススメします。

GSI(5579)のIPO新規上場情報

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