ナレルグループ(9163)の初値結果です。もともとイグジットIPOで100億規模ということで微妙のC評価でしたが、同時上場予定の相方が上場中止になったり、決してIPOの地合いが悪いと言えない状況で公募割れとなりました。これで7月下旬の微妙IPOに暗雲が立ち込めたと言えそうです。
初値売りで約1.5万円のマイナスです。公募当選者の方、残念でした。
【ナレルグループ(9163)】(公募価格2,690円)
初値:2,540円(公募比: -150円/-5.6%)
高値:2,690円
安値:2,512円
終値:2,619円
出来高:3,016,800株(公募売出総計:3,481,800株)
初値は2,540円と公募割れの結果でした。初日の高値2,690円が公開価格ですので押し上げても公開価格が精一杯というなんとも盛り上がらない結果になりましたね。場中もこれといって大きな値動きはなく出来高も公募売出総計を1回転もしてません。IPOの充電期間があった割には、IPOに資金が行かなかったということで、来週から始まるプラ上場ラッシュに温存しているのなら良いのですがというところです。
しょっぱなの微妙銘柄が公募割れとなったのは来週のトライトに大きく影響しそうですね。もともとC級の中でもトライトが抜けて評判が悪く公開価格も上限で決定しませんでした。公募割れとなっても仕方ないところですが、下値で安いと見られて盛り返すかがそれ以降のIPOにも影響してくるのではないかと思います。
いずれにしても初値傾向や地合いを見ながらIPOに向かう慎重さが必要になってきています。
セカンダリー戦略記事もこのような銘柄ばかりだとトーンダウンしてしまいますが、そんなに初値よし、セカンダリーよしの銘柄なんて登場しません。初値良しは過去の結果を見ても8割レベルの勝率のIPOですが、セカンダリーは1~2割ぐらいが素直に伸びる程度でしょうか?
【IPOサマリー】2001年以降のIPO情報を一覧、グラフ表示
ただセカンダリーの方がIPOプライマリーよりも当たれば大きいのも事実ですので、IPOを通して今後も相場に楽しんで迎えるように記事更新や分析など頑張りたいと思います(セカンダリーのデータ分析を完璧に済ませて、このセカンダリー記事の内容をもっと明確にするのが私の夏休みのミッションです)。
⇒【IPO初値結果一覧表】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに
初値結果はチャートなどを載せてまとめて記事にしたいので速報は遅いですが、
黒澤のツイッターでは初値速報を流しています。
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今回はピタリ賞がでませんでした。
公募割れの予想もいくつかありましたがピタリ賞はありませんでした。振り返ってみれば想定価格が2,560円、そこから仮条件を強気に上限の2,690円の公開価格でスタートです。結果が想定価格よりも下ということで、証券会社がうまく売りさばいたと言えそうですね。微妙銘柄ですとたまにこういうことはありますので、あまり後悔を引っ張らずに次に行きたいところです。
皆さんの初値予想が役に立っています。引き続き、初値予想をお願い致します。