9月のIPOが出てきました。お盆前に新規承認が出て9月のIPOが少しでも月末に集中せず分散しそうなのはいい傾向ですね。ただファンドの売り出しIPOになります。社名の通りコンサル系ですね。

ライズ・コンサルティング・グループ(9168)のIPO新規上場情報

事業内容はそのまま「総合コンサルティング事業」です。ホームページを見ると多岐にわたりコンサル事業を進めています。話題のDX化だけでなく業務改革、戦略策定までブレインとして活躍していそうです。

想定価格は850円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで123億円で、東証グロース上場の大型IPOです。

まずIPOの概要的にはサンライズファンドによる売り出しIPOで、サンライズキャピタルは過去にもコンサル系のIPOを成功させています。「ベイカレント・コンサルティング」ですね。

ベイカレント・コンサルティング(6532)のIPO新規上場情報

2016年上場、ファンドの出口案件として初値は残念な結果でしたが、その後株価は大きく値上がりしておりいわゆるテンバガー銘柄です。他にもサンライズキャピタルが上場させた企業は業種は異なりますが最近では株式会社 AB&Companyや株式会社ライフドリンクカンパニーなどがあります。

まぁ、同じコンサル系としてベイカレント・コンサルティングの状況を目論見書でも言及したいのでしょう。コンサル系会社の経営手腕を評価しています。

目論見書ではまずは人目でわかる会社の評価を用意していますが、書かれている内容が面白いですね。コンサルタントの平均単価が月225万とかなり評価が高く、平均年齢は31.6歳と若いのに、平均年収1000万超えをアピール。「平均年収ここに入れるところか?」と思いましたが、金銭的価値のある会社と言いたいところでしょうか?

コンサルの特徴としては主に4つ。資料でなくリアルな結果が成果物。ワンチーム態勢。臨機応変(スコープレス)、プロ姿勢となっています。コンサルが常に経営の前線で頑張る意志が見えますね。

対応している業種もさまざま、コンサル分野も様々となっていて、これほどのことをするには高い能力がないと難しいので、やはり人的資本が重要な会社と言えるでしょう。

コンサル系の会社となれば、ついつい経営陣が「腕組み」してるんじゃないか?「腕組銘柄」の確認をしに行ったのですが、そこはバッチリ対策されていました(笑)。腕組している人はいません。対応力の高さ、抜けのなさを感じるホームページの紹介ページになっていますので是非確認してください。

CEOのメッセージページです。若作りながらしっかりしている印象で抜け目ないですね。服装もバッチリです。ラフすぎず固すぎず、本当に抜け目がないですね。

コンサルタント紹介ページも見ましたが、エリートがずらずら出てきます。高学歴に経歴も凄い人たちばかりで、しっかり脇を固めています。ホームページで人物紹介を見る限りは参ったという印象です。

業績も確認しておきましょう。伸び率の高さがアピールされていますが、このあたりはベイカレント・コンサルティングの時と同じ雰囲気です。ベイカレント・コンサルティングの時は初値では評価されませんでしたが、今回は前例があることで最初から評価されるのかが焦点になるのかも知れません。

初値評価は難しいですね。ファンドの売り出しIPOですので基本は初値売りでは儲けにくいIPOだと思います。しかしながら上場タイミングの地合いやベイカレント・コンサルティングの現在の株価がどの程度意識されるかにもよりますので、大手レポートによる需要観測の状況なども参考にスタンスを決めたいところです。

ライズ・コンサルティング・グループ(9168)のIPO新規上場情報

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