5月IPOの新規承認が出ました。5月は比較的IPOが少ない時期で1月に次いで少ないというデータが出ています。そんな5月にIPOが出るのは嬉しいですね。なお、パフォーマンスはそれなりに良い時期です。

【IPOサマリー】2001年以降のIPO情報を一覧、グラフ表示

過去データを多く保存している当方だから出せるデータですので、参考にしてください。

学びエイド(184A)のIPO新規上場情報

インターネットによる教育サービスです。社名の学びエイドがサービス名にもなっています。その他、「鉄人講師」「タイパ重視」というキャッチーな内容も多いですね。

想定価格は970円。主幹事はSBI証券です。
吸収金額が想定価格ベースで8.16億円で、東証グロース上場の小型IPOです。

目論見書のフォントが独特です。こういうちょっとした工夫ができる会社としてアピールポイント高いかも知れません。

主要事業としては学習塾向けに映像授業コンテンツを提供しています。映像学習で自己学習する人も増えており、昔のような一通り作った映像コンテンツではなく、いろいろ学習効率を考慮されたものとなっています。

核となる部分は上記の従来型の映像授業と学びエイドの映像授業の違いでしょう。1コマが5分程度、顔なし映像という短尺。それによって細切れに必要な部分だけを見ることが出来ます。検索性を高めてピンポイント視聴ができる。低額・定額制ですべての講義が利用しやすいという特徴です。

私がこれから何かを学びたいと思って、どういった映像学習コンテンツを選ぶかといえば学びエイドタイプだなとは感じます。

2015年から制作を開始して8年間で7万本の制作実績。それらを優れた「鉄人講師」に作ってもらうという高品質の内容です。さらに教育現場のニーズにも対応するため専門性の高さもあります。「著作権処理」「教育的配慮」といった少し対応が慎重になる部分も、9年間の教育分野特化で身についているようです。これらの信頼感から大手学習塾への採用が進んでいる模様。業績も伸ばして上場まで来ました。

今後の成長としては「高校生→中学生→小学生」とどんどんと対象範囲の拡大。映像コンテンツだけでないニーズとして「添削サービス」「直接指導校」、教育業界だけでなく企業研修などの教育分野への拡大などが挙げられています。専門性の高い分野などもこういった映像授業が進むかも知れません。例えば、運転技術の学習なんてのも仕組みとしては変わっていく可能性はありますね。

最後に業績です。業績推移としてはグロース上場企業らしさがありますね。事業内容的にはまだまだ成長性は高そうとは感じます。売上の伸びも悪くないということから人気が出そうなIPOだなというのが第一印象です。

IPOスペック的にも10億以下の吸収金額で小型。主幹事もSBI証券で人気が出やすい。IPOが少なく目立ちやすい5月の上場となれば、初値から注目されて伸びそうな雰囲気はありますね。

値がさではないので1枚あたりの利益幅は小さく出るかも知れませんが、IPOチャレンジポイントも上手く利用して取るかどうか考える人も出てきそうです。IPOが4月になって不調でイメージが悪い状態ですので、こういった銘柄が元気に伸びることを期待します。

学びエイド(184A)のIPO新規上場情報

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