8月上場のCross Eホールディングス(231A)が約3年ぶりの福証Q-Board市場単独上場として取り上げましたが、翌月にも連続して福証Q-Board市場上場銘柄が出てきました。主幹事もやはり同じくJトラストグローバル証券になります。九州地方盛り上がってますね。

リプライオリティ(242A)のIPO新規上場情報

本店、福岡県福岡市の会社になります。社名も「Re-Priority」ということで変革色が強そうな会社ですね。社長の腕組写真が、ホームページにも目論見書にもガツッと入っています。複数の事業に「新しい価値」を見出して新規事業として取り組んでいるスタイルですね。

想定価格は1,520円。主幹事はJトラストグローバル証券(旧:エイチ・エス証券)です。
吸収金額が想定価格ベースで4.19億円で、福証Qボード上場の小型IPOです。

現時点で大きな売上構成比になっている3つの事業があります。「D2C事業」「リテールメディア事業」「通販事業」ですね。

それぞれの事業部で特色があるようですので、目論見書をチェックしていきましょう。

まずD2C事業です。通販会社を徹底的に理解したコミュニケーター部隊が自慢のようです。複数のキャッシュポイントの創出、顧客リストの理解、大量の架電に対する対応などがあげられています。このセグメントの売上が半分以上占めています。

リテールメディアは全国の1万以上の店舗のスペースで提携して取り組んでいます。よくスーパーやドラッグストアで、そこの人ではないセールスプロモーションしている人たちにのことでしょうか?プロモーションを重ねることで効率化のノウハウが有るようです。

自社でも通販事業を取り組んでいるようで「アカモク」という海藻をスーパーフードとしてプロモーションしています。世の中にはこういった知られてないけど、実は凄いというものはまだまだたくさんありそうですね。売り方次第で時代に応じて価値が変化しそうです。

なんだかんだで既存の事業にまだ新規価値の創造が出来ないかと取り組んで行くパターンが多いですね。沿革を見るともともと東京で設立しています。2024年6月に福岡に本社を移して、今回福証Qボードへの上場というのも、既存の上場の中でも福岡に動いて福証で上場するという新しいパターンで攻めているようにも見えます。既存株主3位にサイバーエージェントの藤田晋さんの名前がありますが、東京で新規に始めた頃の名残みたいなものも感じますね。

業績です。売上利益ともに順調に右肩上がりです。もうすぐ30期というところで、業態を考えても上場意義は少し薄そうな気もします(上場しないほうが自由にできそう)が、福証Qボードに福岡に本社を移して上場ですので、何か考えがあるのかも知れません。経営者精神としてとりあえず上場会社になって、上場会社だからできる上場会社の何か新しい価値創出などあるかも知れませんね。

【IPO結果一覧】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに(分析版)

当方のサイトには過去の福証Qボード上場銘柄を一覧表示させて見やすく確認できるページもありますので、皆さんの判断に活用ください。初値向けではなさそうですが、どこかで急成長を期待させる雰囲気のある会社でもありますね。

BBスタンスなどは大手予想会社のレポートなどを参考に決めたいところです。初値視点では厳しい評価になりやすいタイプではありますね。

リプライオリティ(242A)のIPO新規上場情報

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