6月下旬のIPOは何件になるでしょうか?6月2つ目の新規承認が出てきました。基幹システムのモデナイゼーション事業となっており、AIなどを活用したDX先進化ですので人気はでそうです。
古いレガシーシステムを使い続けていることが多い金融機関等に先進的な技術でモダン化をするという会社です。金融DXがさらにAIも活用し始めている感じですね。今は逆に脆弱性がAIに暴かれていることが話題ですが、こういったコツコツと仕組みを新しくしてきたところはテーマ性が出るかもしれません。
想定価格は710円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで11.9億円で、東証グロース上場の小型~中型IPOです。
目論見書を見ていきましょう。
まず最初にミッション・バリューが載っていますが、モデナイゼーションの核となっているのは「Cloudベース」「AIベース」の2点のようです。また開発体制もアジャイルであることをモダンだと謳っています。確かにここ最近の技術系をてんこ盛りで書いている雰囲気です。
では事業内容の図式を見てみたいと思いますが、聞き慣れない漢字や英単語が多い中、目立つのが「API」の接続が非常に多い、さらにデータベースの器でしょうか?データベース構築をしっかりとして、APIで接続することで機械的にシステムをスムーズに動かすことに長けていそうです。いつまでもレガシーでいてはいけないけど、簡単にシステムを変えづらい金融機関に求められるものではあります。大手銀行のみずほ銀行などで数年前に移行期に相当トラブルと起こしていたのは記憶に新しいです。
リンクスの設立は2020年とまだ新しいです。プログレス・テクノロジーズ(技術ソリューション事業)からスピンアウトしたようですね。「みんなの銀行」「北国銀行」などで先進的な銀行システム導入で活躍しています。この後はこの実績を活かして、さらに大手の金融機関への導入、グローバルへの活躍が鍵でしょうか?
成長戦略の部分では、AIを活用していることによる「AI自体が急速に伸びる様子(今はどの段階か分からないが、恐らくLevel0で開発補完している?)」「金融機関から他分野の展開」が書かれています。AI活用系はここ数年で上場会社も複数出ているので、徐々にレッドオーシャンにはなるでしょうが、まだまだ現時点での上場は優位性があると感じます。ここは金融系のモダナイゼーションの実績を抱えて上場という点が他社よりも進んで推せるところでしょう。
業績です。文句なしの右肩上がりのグラスとなっています。如何にもグロース上場銘柄でスタンダードなIPOです。IPO地合いも回復してきているので、ここは普通に初値も期待できそうです。
既存株主にベンチャーキャピタルは一部あるものの保有割合は大きくなく、ロックアップもきつめです。またストック・オプションは創業時から毎年出ていますが、ストック・オプションらしい報酬の出し方で上場時参入なので売り圧閑散はされるものの正当な報酬に見えます。
主幹事野村證券で吸収金額も大きくないことから、公募株の入手難易度も高く需給も締まりそうです。久しぶりに普通に初値も期待して良いIPOの登場となりそうで、2026年のIPO戦線の正常化に一歩近づくような結果になって欲しいですね。
初値予想もお願い致します。






