10月2件目のIPO新規承認です。10月以降は12月にかけて断続的にIPOが続くことが期待されます。大雨や台風よりも、期待できるIPOの登場の方が嬉しいですね・・・。
建設DX関連です。建設現場の画像記録・保存を得意としています。会社ロゴが「LECRE」をなんとなく記録データっぽくしていてかっこいいですね。
想定価格は1,360円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで52.2億円で、東証グロース上場の中型IPOです。
目論見書を見ていきましょう。
建設DXで施工記録がメイン事業となりますが、それだけでは継続性に疑義もあるし、他業種への広がりも重要と見ているのか?目論見書では3つの事業を並列に紹介しています。残りの2つは「子供の成長記録(保育・教育)」「整備記録(自動車など)」のようです。整備記録は2026年開始ですが、確かに同じようにDX化の余地はありそうです。
施工記録商品の「蔵衛門(くらえもん)」の紹介です。スマホやタブレットで施工現場の記録を作成。強みとしては写真や電子黒板を使って簡単に面倒な施工記録作業を行えます。建設現場では建設に関しては、皆さん力仕事は好きでやっていて慣れているものの、どうも機械操作は好きではないからこういう仕事をしているという人は多いでしょう。
その面倒な作業を単純な形で実行できることから受け入れられています。累計で11万社が導入。解約率も0.16%とかなり低く定着力も魅力です。
残りの2つの事業はこれから伸ばしたいところで、同じように「写真データ」をうまく記録化することを活かそうとしています。独自のAI(恐らくロジックレベル)を用いることで、顔認証や整備状況を自動振り分けなど出来る技術がありそうです。
蔵衛門が受け入れられる理由。そしてDXが進まない構造は正に上の部分が当てはまりそうですね。いわゆるフィジカル市場の人達にとってはデータ管理など管理部門の作業の負荷が大きい状況です。それをDX化が解決できるはずですが、簡単に導入できる技術を求めているでしょう。簡単でないと導入も出来ないというジレンマもありそうです。
こういう部分があると考えると、今後AIが似たようなことを出来ると言われても、やはり間接的にカスタマイズされた簡単導入でスムーズに進む方を選択し続ける気がします。逆にルクレのような企業は先進AI技術を活用して、より導入コストを下げたりする必要はありそうです。
業績です。売上の伸びに対して利益の伸びが大きく、SaaS系の良い部分がでていますね。上場後の需要に関しては簡単には下がらないでしょうから、このまま行けば利益は高い成長が望まれます。しかし、現状ですと建設依存が強いことから業界が急激に不振になることがリスクでしょうか?上場時にはそこまで意識する内容とは言えなさそうです。
価格設定は成長をやや見込まれていて、主幹事野村證券らしさがでていますが、イグジットIPOなどに比べると、通常の期待できるIPOという見方が強いでしょう。大手予想レポート含め、恐らくポジティブ寄りの状況になると思います。10月IPOでも楽しみな銘柄が出てくることは嬉しいですね。
なお、幹事証券が主幹事野村と残りSBI証券という2社構成です。吸収金額50億規模でも十分2社で請け負えるレベルの強気銘柄と判断できますね。
初値予想もお願い致します。






