プロマーケットからの鞍替え上場の登場です。名証ネクストと福証Qボードに同時上場します。このパターンの上場も年に数回出るようになりましたね。それにしてもプロマーケットではほぼ取引がなかった模様です・・・。
「就労継続支援 B 型事業所の運営」です。数年前から、各地域に「B型」と名前のついた事業所がたくさん見られているのではないでしょうか?上場会社が出てきて目論見書で実態の勉強になりそうです。
想定価格は500円。主幹事はフィリップ・キャピタル証券です。
吸収金額が想定価格ベースで1.15億円で、名証ネクスト上場の小型IPOです。
目論見書を見ていきましょう。
事業内容の部分に「障害者総合支援法」における就労系障害福祉サービスを表にしてまとめています。3つ載っていますが、その中で「就労継続支援B型」をアンビスホールディングスは展開しています。「賃金は工賃という名目」「働き方がかなりフレキシブル」「利用期間の定めなし」「年齢制限もなし」とかなり条件が緩いです。給与体系で貰うような事業で働くのが難しい方を受け入れていると言えます。
その作業内容の一例画像がありました。手作業系やパソコンを使ったデザインが多いですね。こういった作業は昔は主婦と言われる方が家で内職として仕事をしていましたが、それがこういった施設に移ったように感じますね。こういう単純・軽作業でものを作るという需要はいつもありますし、それほど工賃は出せない(安く売らないと事業がもたない)仕事はたくさんありそうです。
事業系統図も載っていました。売上は「給付費」という形で事業所に入る部分があります。施設外作業所では「中古品等販売事業」というのをしていますね。名古屋にある中古品販売業者の作業を手伝っていたようですが、M&Aでホールディングス化したことで、この事業が入っているようです。沿革にも出てきます。
沿革です。2018年にB型事業所の運営を開始、2020年に現在のアイビスHDになっています。プロマーケットへは2023年に上場、そして2026年に名証ネクスト・福証Qボードにステップアップと短期間に急成長していますね。現在は東京都・愛知県・福岡県の3地域を中心に展開です。B型事業所は各地に小さい事業所が点在していますが、ここはホールディングスということで、今後、小さな事業所をM&Aなどで吸収して全国に伸びていきそうな雰囲気です。
経営環境です。2007年からの厚労省から出ているデータです。20年で費用は4~5倍に膨れ上がっています。精神障害の認知向上・就労支援整備の拡大が原因とされていますが、たしかにこの20年で実感して増えたものとして感じます。「アイクリニックって眼科?と思ったら精神内科がたくさん」「B型と名の付いた事業所も点在」、もう一つ増えたのが「老人介護施設」ですね。
業績です。連結にした中古品等販売事業が入って売上額が一気に変わっていますね。もともとの事業は規模感自体は小さいものの、利益はかなりのスピードで伸びており、今後も拡大すると見るなら面白い状況です。一方で売上部分は給付費頼りというところがあるので、国の報酬改定に左右されるのが難しいところですね。医療における診療報酬改定とにています。国も予算がありますので、現状膨れ上がった障害福祉サービス費をどう扱うかも注目です。
とはいえ、社会問題的にも増えている障がい者支援施設事業です。老人介護施設と同じく、日本社会の情勢としてどうしても避けられない事業と考えれば、上場企業に投資することで間接的に社会問題に対応して恩恵も受けられる銘柄としては面白いと言えそうです。想定価格も指標的にはディスカウントで買いやすいので、中期目線で買われる・伸びるを目当てに投資するのは良いかも知れませんね。
初値予想もお願い致します。







