名証上場のIPOもポツポツと程よいタイミングで出てきますね。最近はグロースだけを目指す雰囲気になく、これも上場維持要件の改革の影響でしょうか?

LTV-X(655A)のIPO新規上場情報

マーケティング系のクラウドシステム導入ということでSaaS系ど真ん中のタイプです。いまや目新しさはありあませんが、しっかりとした成長が見られている業種ですね。

想定価格は560円。主幹事はJトラストグローバル証券です。
吸収金額が想定価格ベースで4.5億円で、名証ネクスト上場にしてはやや規模感があります。

目論見書を見ていきましょう。事業として大きく3つ書かれています。

まずは一般的なSaaSですね。文に「LTVの向上に向けて導入」とありますが、社名にもなっている「LTVは「顧客生涯価値(Life Time Value)」」というマーケティング用語のようです。顧客管理システムはすでにたくさんのSaaSがありますが、ここは中堅・中小企業向けでパッケージ群が多いことが特徴です。

ふるさと納税のサポート事業もしているようですね。ポータルサイトというよりかは、どこのポータルサイトを使うとかPR方法、地域品の選定など、自治体向けのサポート・サービスのようです。ふるさと納税はそろそろ規制も強く下火になっていそうなのですが、どうなのでしょう?

小売業を中心に予想分析ツールも用意しています。何かシステムがないと勘所が掴みにくい分野なので、非常に見やすく抑えている感じはしますね。

ホームページを見ても取引先が見えないのですが、恐らく中堅や中小企業に幅広く導入するタイプということで、どこかに依存体質はなさそうです。それでいて、過去数年で売上推移が堅調なのは見どころと言えそうです。ただし、そういう部分を目論見書でもアピールしてないのが不思議ですね。業績で証明ということでしょうか?

さらに目論見書からの抜粋で特徴からターゲティングの部分を見ておきましょう。導入コストが比較的安い、しかしシリーズでたくさんの組み合わせが出来ることで柔軟性があります。まさに中小企業向けと言えそうです。またSaaSとスクラッチの間ぐらいのアジャイルシステムということで小回り・効率化を図っています。

業績です。売上・利益共に綺麗な右肩上がりとなっています。規模感の問題でグロース上場ではなく名証ネクスト上場にしたとなると、そのおかげで割安感を感じる価格設定と言えそうです。このままの成長を続ければ2~3年で倍の利益になれば、株価もそれに合わせて数倍まで上値余地はありそうですね。

一方で名証ネクスト上場となると初値が不安というのが昔からのIPO初値視点ですが、ここ最近は地方市場上場銘柄も上場時から動意付くことも増えています。グロースの上場維持基準の影響もあって、グロースのような伸びをしていてもスタンダード市場や地方市場からスタートをきる企業も増えてきました。

そのおかげで下手に成長を織り込んだ価格設定で公募・売出がないことで、公募組にもメリットが出ているように思います。初値高騰はなくても買いやすい、そして成長も期待できるようなタイプの銘柄が増えていますね。

ただ、主幹事がJトラストグローバル証券ですし、あまり初値を気にしてなく、とにかく設定価格で売り切れれば良いという雰囲気があるのは注意ですね。公募組としては初値で伸びればラッキー程度で、普段通り、どこかで動意付けばよいぐらいの感覚で接するのが良いでしょうか?

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初値予想もお願い致します。

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