11月のIPOは初旬から結構なペースで登場しています。すでに3件の新規承認となりました。10月の上場数と並びましたね。
Allganize Holdings(656A)のIPO新規上場情報
AIエージェント・生成AIプラットフォームの開発、提供企業です。この手の企業はシリコンバレーあたりでAIが活性化してスタートアップが増えており、日本支社も増えていますね。その一つが上場します。
想定価格は1,250円。主幹事はSMBC日興証券です。
吸収金額が想定価格ベースで51.9億円で、東証グロース上場の中型IPOです。
目論見書を見ていきましょう。
まず事業内容です。企業向けのAI活用プラットフォームを開発しています。一つは対話型の業務活用、もう一つは業務自動化アプリですね。少し前はDX化導入のSaaSが流行っていましたが、今はAI化導入のSaaSに進化という状態です。大手に導入するには専門知識不要、扱いやすさ、導入メリットの提示が必要になりそうです。
企業ハイライトも載っていました。高い営業利益率は見どころでしょうか?後は日本だけでなく韓国市場への導入も積極的です。もともと米国企業だけどアジア部門として日本で上場してさらに伸ばそうという動きですね。私も知り合いがこの手の企業でスタートアップ始めたので、この業種は応援しています。
主要サービスの紹介です。謳い文句としては「ローコード、ノーコード」で生成AIプラットフォームが作れて、シェアNo.1とあります。このAI導入SaaSは比較的新しいので、大手企業に導入するのに実績がかなり大事、企業側も納得感がないと下手に導入できない、でも生成AIの技術は入れていかないと今の企業活動のスピードについて行けないというジレンマがあります。中小企業のほうが素早く動くリスクは少ないので、先んじてAIを試しているところは多そうです。そのため導入企業の活躍が望まれます。
技術基盤の強みの部分では「セキュリティ制約」「カスタマイズ性」「保守レベルの高さ」が謳われています。運用で気になる3つの課題を抑えてないと、なかなか大手企業で導入してくれません。AI導入サポートを頑張っている友人に聞いても、とにかく大手企業は「運用・保守が強固とか信頼性、実績」を求めてくるので、すごいスピードで技術が変化しているAIを導入することが難しいようです。
DX化の時もなかなか進まない分野がありましたが、AI化も同じでしょう。これからAllganize Holdingsのような企業が益々活躍しそうな未来は感じられますので、成長期待は高いと感じます。
業績です。初期のSaaS企業と同じようなベンチャー・スタートアップらしい業績グラフに見えます。黒字化してからの利益の伸び率が大きく、今後の伸びにも期待できそうです。しかし、その分、上場時の価格設定は成長込みの価格設定なので注意です。
私はAI関係でも伸びそうと期待している分野ですが、IPOのスペックだけで見るとベンチャーキャピタルからの出資も多く、いわゆる1円ストック・オプションのようなSOが大量行使されています。まさにスタートアップ企業そのものの上場ですので、これが日本の上場市場でどう見られるかですね。
「AIxSaaS」はこれから伸びていく気もしていますが、現状での評価次第で株価水準は変わりそうです。また、私は知り合いにこの手の業種で頑張っている人を知っているだけに、ややバイアスの掛かったポジティブな目線になりそうなので、なるべく冷静に評価できればと思っています。
主幹事SMBC日興証券でこのような面白みのある業種は基本当たりIPOだという第一印象ではあるので、とりあえずは欲しいですね。
Allganize Holdings(656A)のIPO新規上場情報
初値予想もお願い致します。






