7月のIPOも全て終わりました。8月IPOが始まりますが、7月の最後の方の公募割れなどもあり、初値結果で反省しますと書きましたので、少し振り返っておきたいと思います。
まず、当方のIPOページの人気ページは上記の初値予想一覧ページです。
こちらでは当方の初値予想(BB前。直前。10段階評価)と読者予想の平均値が見れます。また色分けしたグラフで、BBスタンスや初値の感覚がつかめるようにしています。
残念ながら、当方の予想でプラスになっていたものが公募割れに1銘柄でもなると結構批判を貰うわけですが、私としても公募割れ銘柄はそれなりに回避できるような情報を提供はしたいと思っています。
ただ、予想の難しいIPOの初値予想で、公募割れ銘柄を多少プラス評価にしていても、ころころ頭を切り替えすぎるのも良くないと思っています。
当方の初値予想や読者予想の乖離が出やすい銘柄が、それなりに見えてる部分を紹介します。
- 枚数の多い大型銘柄が予想がプラスになり易い
先日のイトクロのような個人への配分が多い(枚数が多い)銘柄は読者予想で、やや希望予想される方が多くプラスに乖離しやすい特徴があります。また私の評価点も、なかなか当選しにくいIPOで多くの個人に当たりやすいというところに加点が入り、評価点が甘くなりやすいです。
イトクロに関しては、B評価な見ながら個人に広く当たりやすいのでAとしています。このA評価はなんとなく変えたくないですが、Aにしては初値予想は低いといった見方で対応したいと思います。
10段階の評価は、銘柄の実力のほか・セカンダリー向き・当選しやすさなど多くの要素を含んでいますので、ややこしいですが、いくつも評価点を作るのも逆に煩雑化しそうなので、今後もこれで行こうと思います。出来れば細かい内容はBBスタンス記事を読んで欲しいです。
恐らく郵政IPOやUSJなども、若干甘めの評価になりそうですが、そこと初値予想があまりプラスに出過ぎないようにと考えています。
- 読者予想の異常値の排除
こちら結構要望を貰うことが多いです。明らかな異常値を入れることで、撹乱させようとする方が残念ながらおられます。ただ、個人的にはそういったものを削除しても対応は取れないと思っています。
入力時の要件としては初値予想はあまりにも解離するものは最初から入らないようにしています。
その他、先日より平均値に合わせて中央値表示もしています。中央値は政府が出す平均年収などのデータと同様、予想として実は多い値を見るのに最適です。単純に平均値だけでなく、中央値、さらに私の一意の値、皆さんの感覚で整合を取ると良いかと思います。
2015年度後半もIPOが続き、初値予想含め銘柄の実力などを、なるべく楽に検証したい方が多いと思います。当方も頑張りたいと思いますので、よろしくお願い致します。
また、当方セカンダリーもたまに参戦していて、こちらはブログ上ではあまり出さないようにしていますが、セカンダリー参戦することで初値予想に狂いが出ないように気をつけたいと思います。
最近の傾向として感じることは
- 需給面はスケジュール感覚も大切(むしろ一番)
- リートなど大型系は素直に大きな波に従うべし
- 上場前のメディア話題は話半分に見ておきたい(ブレない方がいい)
- 2015年IPO自体が、IPOの大きな波の頂点に近づきつつある
この辺りでしょうか?当方、特に2003年からのIPOデータを見てきています。
木を見て森を見ずではありませんが、長くIPOで勝てるように今後も続けていきたいですね。
【IPO結果一覧】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに(分析版)
データ分析も活用してください。
IPOの「取得しやすさ」と「初値の高騰」は片方が上がれば片方が下がる関係(トレードオフ)にあるため、その両方を提示するようにしてはどうでしょうか?(例 BBスタンス:A、取得しやすさ:D 等)
Tace様
たしかに「取得しやすさ」と「初値の高騰」はトレードオフの状態にあり、一意の評価ではおかしなことになりそうです。
評価点の数を増やすとそれはそれで、見にくさに繋がると思いますので、
初値予想と評価の意味をもう少し区分けできればと思います。