先日はSBI証券のIPOチャレンジポイントのポイント価値低下の紹介をしました。

SBI証券主幹事、IPOチャレンジポイントボーダーライン期待値は下がる!

当方のサイトではもう一つ大きな分析として楽天証券のIPO抽選倍率を2017年からデータとして保存しており、そこからIPOの流れが見える部分があるかもしれませんので紹介いたします。

楽天証券のIPOを大分析!2017年からIPO注力で注目の楽天証券の実際の状況は?

まず期待値のプロットグラフを出してみましたが、ここからでは明確な変化は見られにくい状況ですね。

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銘柄ごとに期待値のバラツキが非常に大きいのが特徴です。楽天証券での申込みはちゃんと欲しい銘柄を狙うほうが良さそうですね。公募割れ銘柄は当たりやすく期待値がマイナスに増えることも多々あります。

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申込件数は概ね人気銘柄で6万件、人気が微妙な銘柄で1万件といったぐらい差が出ます。楽天証券のIPO申込みは知名度が低かった2015年頃からどんどんと件数を増やしては来ましたが、2021年ぐらいをトップにして申込件数が高止まり傾向です。

各年ごとの期待値の平均を出したデータでは

  • 2017年以前→64円 (25件)→1,600円
  • 2018年→309円 (11件)→3,399円
  • 2019年→453円 (26件)→11,778円
  • 2020年→213円 (38件)→8,094円
  • 2021年→320円 (74件)→23,680円
  • 2022年→138円(65件)→8,970円

となりました。

年別のデータで見ると楽天証券はまだまだIPO申込み参加価値が高いという状態です。このあたりは楽天証券の努力が感じ取られますね。

楽天は楽天モバイルの状況も含めて、各方面でのサービス改悪がある状態。債券発行なども連発しており、経営が危ぶまれる状態です。楽天証券と楽天銀行の上場によって資金集めの観測も続いていますし、今後、いろいろな面でサービスの質の低下は考えられます。

個人的には楽天は嫌いな企業ではないのですが、付き合い方はうまくしないといけない企業だと思っています。「良いところだけをしっかり頂く」ぐらいの感覚でいれば扱いやすいサービスが多いですね。今は抽選方法まで提示してくれているIPO抽選方法は他社にはない使えるサービスです。

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他にもポイント戦略や大口優遇の利便性などまだまだ高く楽天証券を有効利用している人は多いでしょう。IPOに関しては幹事会社としてですが取り扱い件数がかなり増えている傾向が続いていますので、どこかで大きな利益を得ることが出来るIPOをゲットしたいところです。

ちなみに2022年は当方はソシオネクストが当選しました。それほど初値評価は高くなかったかと思いますが、前評判を覆す伸びっぷりを見せていますね。

楽天のいろいろなサービスではお世話になることが減ってきていると感じる近頃ですが、楽天証券のIPO抽選や、たまに一般信用売建だったり大口VIPを活かした手数料節約では、2023年も活躍しそうと感じています。